男子たるもの、「いつかは、こんな男になりたい!」という理想の人物がいるはず。
スタイルも生き様もすべてがかっこいい、伝説の男のファッションの秘密に迫る短期連載。

第4回は、早くも死後十年近くが経過した1980年代のダンスシーンを象徴するカリスマ、マイケル・ジャクソンが遺したファッションの魅力に迫る。

衝撃の死からもうすぐ10年ーー永遠のKING OF POP

 1958年8月29日、アメリカに生まれたマイケルは、幼少期に四人の兄たちと結成したジャクソン5(のちにジャクソンズに改名)のリードボーカルとして人気を博す。ソロ活動を行っていた1982年に発売したアルバム『スリラー』が驚異的な売り上げを記録。成功を収めるも、その反動による私生活のトラブルやゴシップに悩まされる日々が続くこととなる。2009年6月に死去。享年50歳であった。

Photo by AFLO

’80sアメリカのストリート史に残るL.Aギアの足跡

 パフォーマンスがフォーカスされることが多い彼だが、一方で斬新なファッションでも注目を集めた。衣装も普段着もほとんどがオーダーメイドで、ファンにはマネできない、彼だからこそ似合うハイセンスなものばかりだったが、ジャクソンファイブ時代によく着ていた古着スタイルや1983年の『スリラー』、『今夜はビートイット』の際のファッションは、多くのフォロワーを集めた。とりわけ彼が特に好きだった、ジップ使いが特徴的なメンバーズオンリー風のレザージップブルゾンや、レイバン&カザールのサングラス、さらにL.Aギアのスニーカーが流行し、それらのアイテムを用いたハード系ダンススタイルも確立。ストリートでは当時人気だったオールドスクール系の着こなしと人気を二分するまでに盛り上がった。

 

 余談だが、L.Aギアのスニーカーが大好きだった彼は、”MJシリーズ”というコラボモデルを発表し、当時無名だったL.Aギアを人気ブランドへ押し上げたのだという。

ファッション業界のフォロワーたちの声は?

「ドラマチックな生き方と圧倒的な歌やダンスの才能、そのすべてが神がかっていると思う。とにかく、MJのムーンウォークは神です」(Nさん・ファッションデザイナー)

「当時、急死のニュースで改めてその影響力の大きさを痛感したのを覚えています。最高のエンターテイナーであり、最高のプロフェッショナルだと思います」(Sさん・スタイリスト)

「映画『THIS IS IT』を観て、イメージとは違い彼が熱い男なんだと知った。そして自分もそんな男になりたいと思いました」(Tさん・スタイリスト)

「他の同時代のアーティストもかっこいいけど、彼ら以上におしゃれなのはやっぱりマイケルだと思う!その美意識は圧倒的ではないでしょうか」(Nさん・ファッションデザイナー)

マネできない彼らしい独創的なファッション

 1980年代のダンスシーンを象徴する独創的なファッション。覆面や全身黒づくめといったパパラッチを避けるためのスタイルがすっかり有名になってしまったのは残念なところである。晩年は、映画『THIS IS IT』でも着用しているレディースブランドのバルマンを愛用。日本でも一時期、古着シーンでナポレオンジャケットがプチ流行したが、マイケルが着用したものに近い派手なものは彼にしか着こなせない…?我こそはという猛者は、ぜひ!

ナポレオンジャケット

 急逝後、追悼グッズが続々とリリースされ、その流れで彼が愛したL.Aギアも久々の復活も果たした。

マイケル・ジャクソンをもっと知るためには?

*すべて編集部私物

 まず、先ほどから何度も挙げている映画『THIS IS IT』は必見。この映画で改めてMJの偉大さを知った人も多いのでは?ちなみに原宿での人気もNo.1でした! そして没年すぐに出版された写真集『マイケル・ジャクソン伝説の軌跡』は、約200点の秘蔵写真とともに振り返る伝記的写真集。龍平・翔太のインタビューも収録されている。マイケル家のプライベート写真や、急死直前のリハーサル写真まで収録されている。