BEST T!MES編集部が行ったアンケートでは、現代の「3種の神器」はケータイ、パソコン、缶コーヒーという結果に。そこにかつて「3C」と言われ、生活必需品のひとつであった自動車の名前はなかった。たしかに、昨今若者を中心に「クルマ離れ」とも言われている。その要因はどこか。

■若者のマイカー所有率はむしろ上がっている

 まず、結論から。若者は決してクルマから離れていない。数字で明らかにしよう。ソニー損保は独自調査で、毎年新成人のクルマ意識アンケートを公表しているのが、そこで2010~2018年のデータを並べてみると…。

●普通自動車免許取得率(1000名中)

2010 51.9%(男性59.3%/女性46.2%)

2011 51.8%(男性54.8%/女性48.8%)

2012 56.7%(男性62.2%/女性51.2%)

2013 57.1%(男性62.4%/女性51.8%)

2014 56.7%(男性61.8%/女性51.6%)

2015 57.1%(男性62.2%/女性52.0%)

2016 54.8%(男性58.8%/女性50.8%)

2017 56.3%(男性61.8%/女性50.8%)

2018 56.0%(男性61.4%/女性50.3%)

●マイカー所有(1000名中)

2010 12.4%(男性15.4%/女性10.3%)

2011 14.6%(男性15.8%/女性13.4%)

2012 15.0%(男性13.8%/女性16.2%)

2013 15.2%(男性16.4%/女性14.0%)

2014 13.9%(男性12.2%/女性15.6%)

2015 12.9%(男性12.0%/女性13.8%)

2016 12.5%(男性13.6%/女性11.4%)

2017 16.8%(男性17.4%/女性16.2%)

2018 16.7%(男性16.8%/女性16.6%)

 多少の凸凹はあるが、20歳の免許所得率とマイカー所有率は、毎年ほぼ横ばい。そして10年から18年までの8年スパンで見るとわずかにだが上昇しているのだ。つまり現代でもハタチの若者の半数以上は免許を持ち、10人に1.5人程度はマイカーを持っているのである。これは日本でフェラーリが年間500台以上売れているというデータを知った時以来の衝撃だった。

 こんなデータがある一方で「若者のクルマ離れ」が巷では囁かれ続けているのも確かだ。実際、クルマ大好き世代の50代である筆者は、「息子、娘がクルマに興味を持たない」と周囲からボヤキを聞かされることがよくある。なぜなのだろう。一度「クルマ離れ」に乗っかって考えてみよう。

 
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