いらっしゃいませ。
 大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。
 だんだん暖かくなってきましたね。天気のいい昼間に外を歩いていると太陽の光が気持ちよく、ほんのり春を感じます。
 春といえば、よく飲まれるのがロゼワイン。ロゼワインのピンク色は桃や桜の花のイメージにぴったり!見た目も華やかなのでひな祭りやお花見によく飲まれています。私が働いているお店でも、この季節になるとロゼワインがよく売れます。
 確かに色合いはとても春に合っていて雰囲気重視の春の飲みものと思われがちですが、実は1年中楽しめる万能なワインなんです。
 そこで今回は、ロゼワインの魅力についてご紹介します。

◆海外でロゼワインは大人気!

日本ではロゼワインを好んで飲む人は少ないですが……

 日本ではあまり人気のないロゼワイン。しかし、世界中でロゼワインはよく飲まれていてとても人気があります。
 ワイン大国フランスでは、白ワインよりもロゼワインの方が断然人気があります。イタリアやスペインでもレストランでロゼワインを飲んでいる人をよく見かけますし、アメリカやカナダではロゼワインが今、大ブームになっていると聞きました。
 特に、世界中で注目を集めているのは辛口のロゼワイン!

◆ロゼワインが人気なわけ

 なぜ人気があるのかといいますと、ロゼワインは赤ワインが持つタンニンやコクと、白ワインが持つ酸とフレッシュ感の両方の要素を持ち合わせているので、幅広い料理と合わせることができ、とても便利な万能ワインだからです。
 赤ワインでは重すぎるし、白ワインでは軽すぎるという場合や、お昼にサクッと飲むのにもロゼは最適です。特に、ピクニック、バーベキュー、お花見などのアウトドアで大活躍します。
 家でワインを飲むときに、「どんなワインを合わせたらいいんだろう」「料理に合わせて毎回ワインを変えるのは大変だな」という悩みを解決してくれるのがロゼワインなのです。

◆なぜ日本ではロゼワインは人気がないの?

 こんなにオールマイティに使えて、海外ではあんなに人気があるロゼワイン。なぜ日本ではあまり人気がないのでしょうか?
 それは、「甘そう」「初心者向けのワイン」「ワインの余りもの」「安もの」というイメージがまだまだ定着しているからです。特に男性からは人気はかなり低いように感じます。

 確かにひとむかし前は、甘口のロゼワインが多く出回り、安いものが多かったのですが、いまや甘口より辛口の方がはるかに多く造られており、ワインの副産物では決してありません。
 まだまだお手頃な価格のデイリーワインとしてのイメージは抜け切れませんが、確実にロゼワインの品質はどんどん高くなっています。最近では、高級なロゼワインも造られています。

 また別の理由として、日本のレストランではロゼワインを置いてあるところが少なくボトルで1~3種類しか置いてないところがほとんどです。ワインにこだわったレストランでない限り、1種類もロゼワインを置いていないことも多々あります。グラスワインとしてロゼワインを提供しているところはもっと少ないのです。
 そうすると、自然とロゼワインを飲む機会は少なくなります。
 飲んでもらえなければ、ロゼワインのおいしさ、使いやすさを知ってもらえる機会も減ってしまいます。残念ですよね。

 
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