「BEST T!MES」連載30問30答、3月は宇野常寛さんを特集! 自ら企画ユニット『PLANETS』を主宰、近年はメディアでの活躍も増える中、評論家として最新作『母性のディストピア』が大ヒット中。多彩な活動を続ける彼の「素顔」に30の質問で迫ります。

「お金で時間を買う」ことも実践していました

 

 会社を立ち上げようと思ったことは1回もないですよ。法人化したのが数年前で、さすがに規模が大きくなってきたので、法人化しないとまずいだろう、と思ってしただけです。

 『PLANETS』は当初、ウェブサイトでやっていましたが、紙の雑誌でも出すことにしました。それは、紙媒体でも出したほうが東京の出版業界の人にアピールできると思ったから。そこで、当時、僕がおもしろいと思っていたブロガーたちにどんどん声をかけて作りましたね。それが結構話題になって、東京の出版社からも原稿依頼をもらうようになります。そのタイミングで、当時勤めていた京都の会社を辞め、東京に出ることを決めました。

 

 転職先の会社では、一言でいうと、会社に隠れて副業をやっていたんです。週5で働いていたんですが、副業の方が忙しくなってきて、時間が足りなくなりました。そこで、副業OKの会社に転職することにします。二度目の転職活動では、PLANETSの活動や雑誌で書いた記事を見せました。ちょうどその時『ゼロ年代の想像力』の連載が書籍化前提で決まっていたので、「僕のスキルと人脈を、御社のこの事業とこの事業に役立つから雇ってくれ」と。その代わり副業を認めてほしいと交渉しました。理解のある会社で、無事に転職できました。