その履き心地の良さで数あるスニーカーブランドの中でもトップクラスの人気を誇る「new balance(ニューバランス)」。身近な存在だからこそ「よくよく考えると、これってどういう意味? 何のためにあるの?」などと疑問に思うことも多いのでは。そこで今回、STREET JACKがニューバランスの気になるところを全3回にわたり、細かく掘り下げ!

最終回となる第3回は、1985年にオリジナルが発売され、1995年の初復刻以来「5年に一度」復刻される看板モデル〈M1300〉の復刻ヒストリー。
慣例で行けば次は2020年、東京五輪の年に復刻されるが、その前に歴代モデルの変遷を振り返ってみたい。
1995年以来、5年に一度のペースで復刻されている。

ENCAPを初搭載した初代1000番台〈1300〉

 〈1300〉はあのラルフ・ローレン氏が「まるで雲の上を歩いているかのようだ」と絶賛した、初の1000番台モデル。機能面でも価格面でもより「ハイクラス」を狙った1000番台は、そのコンセプト通り高級感ある洗練されたビジュアルが人気で、1985年に初代として〈1300〉が登場した後は、〈1400〉が発売される前に、先に〈1500〉が世に出ている。

 

 1980年代のアメリカ(特に東海岸)では、健康のために仕事の合間にランニングをする人が増えていた。そうした”都会ランナー”のためにスポーツメーカーはさまざまなシューズを用意したが、その中でもNBは他の追随を許さない「最高のシューズ」を開発しようと考えた。こうして誕生したのが、M1300だった。ちなみに1300のネーミングは、発売当時の価格(130ドル=当時の日本価格で3万9000円)に由来している。

 このように1300は当時の最新技術を注ぎ込んだ最高級のモデルだったわけだが、妥協のない完成度がデザイナーや大統領などのセレブに高評化され、その存在はいつの間にか伝説的なものとなった。

 そしてデビューから30年以上経った今なお、1300はほぼ完璧なかたちで現代に甦り続けている。今履いても機能的には全く古さを感じない、これこそが“偉大なる定番”の魅力だと語るファンは多い。

 ちなみに、1000番シリーズのイメージカラーとして多くの人に認知されているグレーは、’80年代にデビューした600シリーズに採用されたのが始まり。それが900シリーズに引き継がれ、さらに最高グレードの1300にも採用されることになったのだ。なお、グレーは東海岸のユーザーを想定したカラーで、アスファルトの上で映えることを考慮した色とのこと。

 それでは次のページより、1985年のオリジナルから順に、復刻モデルの変遷を振りかえってみよう。