眼鏡やヘッドフォンなどのモジュールで話せるように?

 通信の制約から解放されるという5Gが、通信という概念をガラリと変えそうだ。そうなってくると、携帯電話の形やその役目はどのように変化していくのだろうか。

「今までは着信があれば、携帯のある場所まで行っていたと思いますが、これからはテレビやスピーカーなど自分の近くにあるものがピリピリ鳴って『もしもし』と言えば通話できるようになるでしょう。5Gになると“携帯電話の形”を意識することが減っていくと思います。 

 

 パソコンやタブレットに携帯電話の回線で通信できる機能が100%ついていて、Wi-Fiを設定せずにすぐに通信で繋がるようになる。スマートスピーカーや自動車、車の通信モジュールも携帯電話と紐付いて、どこにいても使える状態にまでなると思います。5Gでなくてもできることなのですが、5Gの普及でより使いやすくなります。

 これまで私たちが使ってきた『もしもし』と耳に当てる形の携帯電話もなくなるというか、あってもそれが主体ではなくなる可能性があります。通話すること自体は、画面がなくてもヘッドフォンだけでもいいわけです。今もすでに、ヘッドフォンで通話している人はいますよね? それが機器の進化によって、より使いやすくなります。例えば眼鏡などにモジュールが入っていて、電話がかかってくるとピピっと鳴る。そこに『もしもし』と言うと通話が始まると。空中に話している相手の3Dグラフィックが浮いているかもしれない。何か機器は使うでしょうけど、2040年には手に何も持たず話せるようになるでしょう。少なくとも携帯電話を耳に当てて話すということはなくなる。携帯という概念がなくなっているかもしれないですね」

次のページ 社会との「答え合わせ」が必要になる