今さら聞けないニュースのキーワードについて、「分からないことはなんでも聞いちゃう」イマドキの社会人、トオルくんとシズカちゃんが第一人者の先生たちに話を聞いていきます。

 ■メガバンク3行が発表した大量人員整理の狙いは?

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トオル…最近、銀行がピンチって話をよく聞くんだよね。

シズカ…メガバンクのみずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行が、計約3.2万人もの人員削減を発表したらしいわ。

トオル…それってリストラってことなのかな。銀行って儲かってるイメージがあったから意外。一体何がどうなっているんだ!?

シズカ…ネットのニュースだけど「銀行消滅」なんて言葉もあったわ。元富士銀行出身で、『銀行員大失職』の著者、岡内幸策先生に聞いてみましょうよ! 先生、銀行がなくなるって本当なんですか?

岡内…いいえ、“銀行”はなくなりません。

トオル…なーんだ。やっぱりね。

岡内銀行業そのものはなくなりませんが、“銀行員”が職を失う時代になったということです。ちなみに先程のメガバンクの話ですが、3つのメガバンクは今回、早期退職募集などで「人員をリストラする」とまでは言っていません。あくまで、定年延長による待機組の退職のほか、店舗の統廃合や業務の削減といった構造改革を進めると発表しただけです。それにより、みずほFG(ファイナンシャルグループ)は1万9000人、三菱UFJFGは9500人、三井住友FGは4000人と、3行合計で3万2500人の人員が浮く計算になったということです。三菱、三井住友は、その余った人材を他部署に回すと発表しています。

シズカ…単純にリストラされる、という訳じゃないのね。

岡内…リストラは「失業」です。それに対して私が言っているのは、書籍のタイトルでも使いましたが「失職」。失職とは「社内で自分のポジションがなくなる」「すべき仕事がなくなってしまう」という社内失業を指します。さしあたって問題になっているのは銀行そのものがなくなることではなく、銀行員が会社でやることがなくなってしまうことです。フィンテックの進展、ネット銀行やアプリ専業銀行の台頭で、現在のビジネスモデルでは今の銀行が生き残れないだけです。その意味で淘汰が始まったわけです。

 
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