2015年に『松本清張賞』と『小学館文庫小説賞』をダブル受賞してデビューした平成生まれのゆとり作家が直面した出版不況の現実! いかに自分の本を売っていくか。その方法を探すために、担当編集と旅に出る!

書店員、ライトノベル編集者、ブックデザイナー、Webコンサルタント、映像プロデューサー……。出版業界にいる人、周辺にいる人、外にいる人。さまざまな業界で活躍するキーパーソンを取材。

そして、その取材を活かして執筆された、文藝春秋により今夏刊行予定の新作を先取り掲載!

 以下、序文より。

 

 この本を書店で手に取った方へ
「面白そうじゃん。買おう」
 そう思った方は、どうぞこのままレジへ。
「興味ない。買わない」
 そう思った方は、この本を棚に戻し、他の本を手に取ってください。
 そのまま書店を出て行かないでください。
 本屋さんには、たくさんの面白い本があります。この本はその中のたった一冊です。
 たくさんの本があれば、《あなたに合わない本》も当然あります。しかし、《あなたに合
わない本》以上に、《あなたを楽しませる本》がこの場所には大量にあります。
《あなたを楽しませる本》を探してみてください。きっとすぐに見つかります。
 世界はそれくらい、《面白い本》であふれています。

額賀澪

 

◎さまざまな業界のキーパーソンを取材

三木一馬(元電撃文庫編集長、ストレートエッジ代表取締役社長)
松本大介(さわや書店フェザン店・店長)
大廣直也(Web コンサルタント)
浅野由香(映像プロデューサー)
川谷康久(ブックデザイナー)


【目次】

序章、ゆとり世代の新人作家として

糞ゆとり作家、爆誕

第一章 平成生まれのゆとり作家と、編集者の関係
額賀と額賀の同居人
作家志望が気になること
作家と編集の関係
額賀と愉快な担当編集達
小説ができあがるまでに作家と編集がやってること①~⑦
~出会い編 プロット編 執筆編 改稿編 ゲラ編 装幀編 本が書店に並ぶまで編~

第二章 とある敏腕編集者と、電車の行き先表示
文庫本が発売される意味
文庫本の持つパワー
ライトノベルの定義とは
文芸はライトノベル化している?
担当累計六千万部突破の編集者
『君の名は。』のヒットが私達に教えること
世に出た作品は、どれも必ず面白い
いじめられて図書館に逃げ込んでる奴
本を売る一番の近道
お前は今、ドヤ顔しているか
三木さんに会ったその後の話

第三章 スーパー書店員と、勝ち目のある喧嘩
店頭からベストセラーを生み出す書店員
書店へ外から人を引っ張ってくる方法
プルーフ! プルーフ! プルーフ!
右を見ても左を見てもプルーフ!
書店員=《読書の最前線にいる者》
タンスの角に足の指をぶつけてほしい人
面白い本を、作るのだ

第四章 Webコンサルタントと、ファンの育て方
死にたくなければ「大丈夫」を信じるな
Webに助けを求めることにした!
《左官》とGoogle検索したら何が出てくる?
武器は私の手の中にあった
「額賀澪公式サイト」本当に誕生する

第五章 映像プロデューサーと、野望へのボーダーライン
映像化は一つの夢だよね
飲み会には参加した方がいい
出版社を買収するのが出版社ではない
映像プロデューサーのお仕事
映像化のボーダーライン
みんな、失敗したくない。だから提案されたい
作家は表紙にこだわるべきか

第六章 「恋するブックカバーのつくり手」と、楽しい仕事
川谷康久さんというデザイナー
君は新潮文庫nexを知っているか!
デザイナーだって、重版が嬉しい
予定調和から、外れろ
新潮文庫nexのフォーマットデザインはこうして生まれた
売れた物を追随することに、世間は飽きている
私を神楽坂に連れてって

終章、平成生まれのゆとり作家の行き着く先
小説が生まれた日
ワタナベ氏が水面下でやっていたこと
「俺達の冒険はこれからだ」の先
『風に恋う(仮)』という小説が生まれるまで
拝啓、本が売れません

巻末特別付録
小説『風に恋う』(仮)