「BEST T!MES」連載30問30答、3月は宇野常寛さんを特集! 自ら企画ユニット『PLANETS』を主宰、近年はメディアでの活躍も増える中、評論家として最新作『母性のディストピア』が大ヒット中。多彩な活動を続ける彼の「素顔」に30の質問で迫ります。

大学生なら、もっと好きなことをすればいい

 

 僕は大学で講師もしていますが、今の大学生たちに教えていて思うのが、「大学生のコスプレをしているような大学生」が多すぎるということ。本気でそれを楽しいと思っているわけではないけども、「大学生ってそんなもんだろう」と思って過ごしているということですね。本当は「授業なんて単位さえ取れればいい」と思っているのに、とりあえず授業には真面目に行く。そこまで楽しいわけじゃないのに、メインの人間関係が学校内にしかないからサークルに行っている。あとは「大学生だから何かアルバイトしなきゃ」と思って、そんなに興味がないアルバイトで働いている。

 授業とサークルとアルバイトの三角形をぐるぐるとまわりながら4年間を過ごしている感じですよね。そういう大学生のコスプレをして4年間過ごすことで納得しているならいいですけど、あとから後悔している人が多いように見えますね。実際に「大学生活は思っていたほど楽しくなかった」と言う学生が、特に就活前なんかではすごく多いじゃないですか。

 

 特に僕が教えているような私立大学の文系学部なんて、大学4年間で自由な時間を作ろうと思ったらいくらでも作れますよね。だから、もっと好きなことをすればいいと思うんですよ。

 ちなみに、前の質問でも答えましたけど、僕の大学生時代は、部屋にこもって昔のアニメや映画、ドラマを見まくっていました。「ケーブルテレビが引かれている」という理由で下宿先を決めたほどですからね。要領はいいほうなので、ちゃんと単位を取りつつ、見たいものを見て、読みたい本を読んでいましたね。

〈明日の質問は…… Q23.「今、一番気になっているメディアのジャンルは?」です。〉