精密機械である時計には、こまめなお手入れが不可欠。そこで、ケアの頻度や難易度ごとに応じて、毎日のメンテナンスから困ったときの対処法までを徹底解説する基礎講座をここに開設!

第2回は「ちゃんと知ってる? 時計のしくみ基礎講座」。
メンテナンスをするにあたって、やはり基本的な時計の構造そのものを理解しておくことは重要だ。そして、新生活の1本を購入するにあたって、使いやすさやメンテナンスの度合いは、きっちり把握しておいた方が良い。
今回は基本的な3分類、「機械式(手巻き)時計」「機械式(自動巻き)時計」そして「クォーツ時計」について紹介していこう。

 

Case 1
一番人気は「オメガ」…
機械式(手巻き)時計を買う場合。

写真を拡大 機械式(手巻き)時計の内部構造

手動きでゼンマイを巻き上げ

 まず「機械式時計」とは、時計を動かすに当たっての動力源にゼンマイを用いている時計の総称。その中で、ゼンマイの巻き方で「手巻」と「自動巻」に分かれる。文字通り、手巻は1日1回リュウズで巻き上げる必要がある。

 

【平均継続期間】
フルに巻いて、平均1.5〜2日間
(ロングパワーリザーブモデルは5〜30日間もあり)
【時間の誤差】
1日に数秒〜20秒程度が誤差許容範囲
※ただし温度や湿度などの外的要因やゼンマイの巻き具合によっては、さらに誤差は広がる場合もある。
【メリット】
・比較的部品が少なく、修理代が安い
・ゼンマイを巻く感触を楽しめる
【デメリット】
・手動で巻く手間がかかる
・磁気に弱く、取り扱いがデリケート

 
 

【こんな人にオススメ】

時間に余裕のある趣味人にオススメ

 毎日ゼンマイを巻く、という行為を面倒くさいと捉えるか、それとも時計の醍醐味と捉えるかで、そもそもの時計選びが大きく変わってくる。もちろん後者を是とする人は、迷わず選ぶべきだろう。リューズを巻きながら、その音や感触をゆっくりと楽しんでほしい。

 

 

【代表的なモデルは?】

オメガ
スピードマスター プロフェッショナル

 月面着陸時に着用されていた手巻きムーブメントと同じ系譜機構のキャリバー1861を搭載。手巻き時計の代表格であり、NASAも認めたクロノグラフの傑作である。