「鯛焼のしっぽにはいつもあんこがありますやうに」

 

 雑誌『一個人』4月号の大特集は、「文士と画家が愛した宿」。名作が生まれた老舗宿のほか、文豪たちが愛した料理も多数登場する。そのなかで、東京・四谷の「わかば」を紹介した。作家の宇野千代や、演芸評論家の安藤鶴夫がこよなく愛したたいやきの名店だ。
 いまでは尻尾の先まであんこが入ったものは珍しくないが、同店では創業当時からこのスタイルを貫いている。あんこをたっぷり入れて、一匹ずつていねいに焼き上げていくのだ。できたてはもちろん、焼いてから1時間ほどあたたかさが持続する。そのため、手土産として購入する客も多い。
 前述の安藤は同店の近くに住んでいて、このたいやきをよく買いに来ていた。店内には「鯛焼のしっぽにはいつもあんこがありますやうに」という安藤の言葉が書かれた皿があり、それにたいやきをのせて提供してくれる。

 
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