4月の毎日更新、BEST TIMES30問30答・古沢良太さん。
フジテレビの看板ドラマ放送枠「月9」で初めて“コンゲーム”を題材にした『コンフィデンスマンJP』。脚本を手がけるのは、『リーガル・ハイ』(2012年)、『デート~恋とはどんなものかしら~』(2015年)などを手がけた古沢良太さんだ。なお“コンゲーム”とは、詐欺師などの登場人物が騙し・騙され、見る側も二転三転するストーリーにハラハラさせられるジャンルのこと。当然、脚本家はストーリーを作るのは大変なはずだが……。

――『コンフィデンスマンJP』は月9でも初、自身にとっても初の“コンゲームもの”の脚本ですが、実際に書いてみていかがでしたか? 

 案の定、難しかったです(笑)。

――執筆にあたってはどんな準備をされましたか?

 美術界やスポーツ界など、各回で舞台が変わる「業界モノ」の要素もあるドラマなので、その下調べをしました。役に立ったのはYouTubeで、美術業界なら有名な美術ショーや鑑定士の動画、スポーツ業界だったらスポーツクラブの経営者の動画などを調べて見ていました。古代遺跡を扱った回もあるのですが、その関連のキーワードで検索をすると、立派な博士の動画も出てくれば、かなり胡散臭い人も出てくるんですよね(笑)。とんでもない説を一所懸命に説明している人の動画を見て、「こういうキャラクターがいいな」と考えたりしていました。

――便利な世の中になりましたね(笑)。『コンフィデンスマンJP』は毎回敵役が変わる一話完結のドラマでもあるので、その部分でも普通の連ドラとは違う準備が必要だったのではないでしょうか。

 そうですね。主人公たちが毎回異なる業界に潜入して、何かに成りすまして相手に近づいていくので、「今回ダー子たちは何に成りすますんだろう」と何度も考える必要があります。毎回一から主人公たちを設定しなおす作業をしてるようなものなので、それも苦労といえば苦労でしたね。でも、演じる俳優さんも大変ですよ。1つのドラマの中でいろんな人格を演じなきゃいけないから。

 

――その業界や、その職業ならではの仕草を毎回覚える必要があるわけですね。

 しかも、ドラマはすべて放送の順番通りに撮影するわけじゃないので、俳優さんは混乱すると思います。「……自分は今誰なんだっけ?」と思いながら、色んな衣装に着替えているのではないかと(笑)。

――ドラマの制作発表の際も「目下の心配は、スタッフ・キャストが倒れないかということ」とコメントをされていましたね。

 そうですね。スタッフも含めて現場は大変だと思います。

〈明日の質問は……Q3「脚本を書く時にいちばん悩むことは何でしょうか?」です。〉