『リーガル・ハイ』(2012年)の古美門研介、『デート~恋とはどんなものかしら~』(2015年)の藪下依子など、古沢良太さんが脚本を手掛ける作品には個性的な登場人物が何人も出てくる。キャラクターのディテールについて、脚本家はいったいどこまで決めているのだろうか?

――脚本を書かれた『デート~恋とはどんなものかしら~』(2015年、フジテレビ)では、杏さんが演じた藪下依子(やぶした よりこ)の服装や仕草がとても個性的でしたよね。一回見たら忘れられないキャラクターですが、あのようなディテールは古沢さんが決めた部分もあるんですか?

 あそこまで台本には書き込んでいないですね。あのキャラクターのビジュアルとか表情の部分は、たぶん杏ちゃんが現場で作り上げていったものだと思います。

――過去のインタビューで、古沢さんはキャラクターを作るときには実際にイラストを描いている……という話を読みました。

 決めごとにしているわけではないですが、だいたい毎回描いていますね。

――それは、ビジュアルのイメージがあったほうが脚本も書きやすい……ということなんでしょうか? 

 好きでやっているだけですね。無駄な時間といえば無駄な時間なので、現実逃避かもしれないです(笑)。

 

――では、キャラクターの個性を深めていくためにはどんな作業をしているんでしょうか? 

 キャラクターの個性というのは、その人単独で掘り下げてもあまり意味がなくて。完全に対極にいるような人物を近くに配置したりと、相手役との関係性を大事にしています。今回の『コンフィデンスマンJP』(2018年4月9日より放送、フジテレビ)の場合もそうで、ダー子(長澤まさみ)という本当に無軌道で、何のルールもモラルも気にしない人の隣には、それをすごく大事にするボクちゃん(東出昌大)がいる。そういう関係性を作っておくと、2人に何か一つの話をさせるだけでも、それぞれ考え方が違うので、お互いの個性が際立ってくるんです。キャラクターの個性は、そういった関係性ややり取りの中でこそ見えてくるし、深まっていくものだと思っています。

――『リーガル・ハイ』(2012年)の古美門研介(こみかど けんすけ)の個性も、そうやって際立って見えたわけですね。

 そうだと思います。

〈明日の質問は……Q5 .「『リーガル・ハイ』の古美門研介の強烈なキャラはどうやって生まれたのでしょうか?」です。〉