4月9日より放送開始となったドラマ『コンフィデンスマンJP』には、長澤まさみさん、東出昌大さん、小日向文世さんといった人気・実力を兼ね備えた役者陣が集結した。初回から個性が際立っていた3人のキャラクターは、どうやって作られていったのか。脚本を担当する古沢良太さんにお話を聞いた。

――長澤さん、東出さん、小日向さんが『コンフィデンスマンJP』に出演することは、脚本を書かれる時点で分かっていたんでしょうか?

 書きはじめた段階では決まっていませんでしたが、長澤さんの出演がまず決まり、東出さんと小日向さんも早い段階で決まっていました。ただ今回は「どんな俳優さんが演じるのか」ということに影響されず、自分のイメージの中にある人物像を書くことを徹底してやったつもりです。

――出演者があらかじめ決まっている場合は、その出演者をイメージしながら脚本を書いていく「当て書き」という方法もありますよね。今回は、そういう方法は取らなかったというわけですか。

 そうですね。最近はあまり当て書きしないように心掛けています。まずは僕ができるかぎりの努力で魅力的なキャラクターを作り上げる。そして俳優さんが、そのキャラクターを解釈して表現する。そうやって一人の人物が出来上がっていくのが、いちばん正しいあり方なんじゃないか……と最近は思うようになってきたんです。とはいえ、キャストが決まってしまうと、どうしてもその人のイメージが入ってくるので、そこは戦いです。「こんなことを小日向さんがしたら面白いだろうな」という誘惑に負けてしまって、小日向さんをイメージしたキャラクターになった部分もやっぱりあります(笑)。

 

――その役者さんの普段のイメージが生かされたキャラクターのほうが、視聴者が楽しみやすいのもあるでしょうからね。

 どうなんでしょうね。当て書きが良いのか、悪いのかは分からないですけど、書く側が「どうしても当て書きしたくなっちゃう」ということはあると思います。

――東出さん演じる“ボクちゃん”が、「ボクちゃんのクズ演技は最高! 普段押さえ込んでるゲスい本性がよく出てる!」と長澤さん演じるダー子に言われている部分は、まったくゲスいイメージのない東出さんが言われているのがおかしかったです。

 あれは純粋にボクちゃんのキャラクターをイメージして書いたセリフなので、東出さんが普段ゲスい本性を抑え込んでいるかどうか、僕は知りません(笑)。

〈明日の質問は……Q11.「最近「当て書き」を避けているという……というのはなぜですか?」です。〉