メディアにきちんと対応する理由

――前回、マスコミに対して「人間不信」に陥った、とおっしゃられましたが、それは上原さんご自身がブログやSNSを使って自ら情報を発信し続けていることと関係しているのでしょうか。

ブログを始めたのはアメリカに行ってからというもの、メディアはほかの先発ピッチャーのところばかり行って、追いかけてきてくれないのがきっかけですね。来てくれないから(笑)、自分で僕を応援してくれている日本のファンの方に情報発信をしようと。

――す、すみません……。

はははは(笑)。

でも仕方ないといえば仕方ないですよね。そのときの旬の人を追いかけないといけないのはよく分かりますから。

でも、こういうところからも「反骨心」は生まれてきています。「先発ピッチャーばかり報道されているな。負けてたまるか」というようなね。

僕もそうですが、ストッパーやセットアッパーといった役割を担っているピッチャーたちは「抑えて当たりまえ」と思われているから、メディアの人が来るのって「負けたとき」や「打たれたとき」だったり、アメリカで注目され始めてから、ということが少なくないんです。でも、負けたときに話をしたい人なんていないでしょ? それでアメリカで注目されたときだけ来られても……ってつい思ってしまうこともある。

それで、メディアの人が来ていないときにどうやって情報を発信しようかと考えて始めたわけです。

――ただ負けたときなどもしっかり取材にもご対応されています。

いや、今日は無理ってときもありましたよ。でも、気持ちのうえでは打たれた試合であっても絶対に受けようと思っています。確かに、ブログやツイッターなどでいろいろと思うことを綴っていますけど、だからと言ってみんながそれを見ているわけではないですから。ブログやツイッターを見られない、僕を応援している人たちのためにもそれは必ず対応しようと思っています。

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