人気お笑いコンビ「ロザン」のおふたりとプロ麻雀士の松嶋桃さんに「勉強法」について聞く鼎談は後編。
「ロザン」は京大出身お笑い芸人・宇治原史規さんと大阪府立大出身の菅広文さんのコンビ。菅さんが書いた『身の丈にあった勉強法』(幻冬舎)はベストセラーとなっている。一方、松嶋桃さんも京大出身。その勉強法を記した『戦わない受験勉強』(ベストセラーズ)が話題を呼ぶ。
30-40代サラリーマンの「勉強」の悩みについて博学の三人はどう応えるのか!?

■なぜ勉強の成果は人に話しづらいのか

――編集部では読者ターゲットである35-45歳の世代の方にアンケートをお願いしたり、話をうかがっているんですが、例えば本音が出る飲み会って「愚痴が多い」んですけど「勉強をしたい、してればよかった」というテーマは共感を呼ぶそうです。編集部の飲み会もそうなんですが(笑)。

 

 へえ。僕は絶対に愚痴を言わない飲み会っていうのをするようにしてるんですね。基本的に失敗したこととかって飲み会でネタにして笑ったりするじゃないですか。でも僕その笑わせ方は知っているんで、全然面白くない。代わりに「すごい仕事が決まった」とか「TOEIC800点取った」とか「●●の勉強しているんです」って話をさせるんですけど、それってすごい笑えるんですよ。「お前が!!!」ってめちゃくちゃ笑うんです、僕。

宇治原 あのー、これはね。予備校のカリキュラムを全く疑わずにやることと相通じるところがあるんですけど、菅さんは結局ね「サイコパス」なんですよ。今の意見も全くそうでね。この前、脳科学者の中野信子先生と話しているときに分かったんですけど、誰の事もうらやましいと思ったことがない。だから他人のプラスの話が出てもなんのわだかまりもなく聞ける。

松嶋 嫉妬心とかが出ないんですね。

 いや、ありますよ。

宇治原 ないない(笑)。だってそういう病気なんだから。

松嶋 ははははは。

 いや、「それ見たことか」っていうのはありますよ。

松嶋 でも確かにこと勉強に関してはプラスのことが話しにくいところありますよね、ふつうは。例えば小さいとき友人に「50Mを7秒台で走ったよ」ということは全然言えるんですけど「オール5を取ったよ」って言いづらい。なんでだろう。みんなが菅さんみたいな感覚だといいんでしょうね。

 特に自分が優れていると思ってないですし、相手も特に優れてると思ってないんですよね。関係がないっていうか。色んな人がいるなぁっていうぐらいの感覚なんですよね。

宇治原 でもそれは松嶋さんにも通じるかもしれないですね。本を読ませてもらってそこは菅さんの本に書いていることと似ていると思いました。

松嶋 「私は私」的なところですかね、あるかもしれません(笑)。つまり菅さんは宇治原さんという「天才」を横にしても「こういう人もいるな」という視点で見ているんですよね。

 だって、じゃあゲームをやっていて人と比べます? 比べないじゃないですか。ドラクエをやっていて「どこまで進んだ?」って聞いたとき、自分がレベル20で相手がレベル30だったら「めっちゃうらやましい!」ってなります?

 
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