フジテレビの看板ドラマ放送枠「月9」で初めて“コンゲーム”を題材にした『コンフィデンスマンJP』。脚本は『リーガル・ハイ』(2012年)、『デート~恋とはどんなものかしら~』(2015年)などのドラマを手がけた古沢良太さんだ。登場人物が騙し・騙され、視聴者も巧みに騙すストーリーは、どれほどの期間をかけて作られたのか。古沢さんに直接お聞きした。

――現在放送中の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』は、企画の話が出てから実際に書きはじめるまで、どれくらいの期間があったのでしょうか。

 

 半年くらいですね。たしか2016年の秋口くらいに「詐欺師モノのドラマをやりましょうか」という話をしていて、その年の終わり頃には簡単な企画書も作っていました。それから「主役は長澤まさみさんにお願いする」という話も決まり、2017年の年明け頃にはもう脚本を書きはじめていました。

――では、1年以上をかけて脚本を書いていたわけですね。

 もちろん他の仕事も並行しながらですけど、そうでしたね。

――テレビドラマの脚本の場合は、そのくらい長い執筆期間を設けることが多いんでしょうか?

 いやいや、『コンフィデンスマンJP』は極端に長いですし、かなり早い時期から始めているケースですね。普通のテレビドラマでは、ここまで長い時間をかけることはないと思います。

――月9ドラマでも初、ご自身にとっても初の“コンゲームもの”のドラマということもあって、時間をかけて作り込んできたわけですね。

 もともと難しい題材だと分かっていましたし、テレビ局側も「そんな早く書けるものじゃない」と理解をしてくれました。それが、早い時期から書きはじめられた理由の1つですね。あともう一つ、僕は自分の仕事のやり方を変えていこうと思っていて。今後はなるべく脚本を先行して作っていく形にシフトしていきたいと思っています。

 

――脚本家さんによっては、撮影が始まってもまだまだ脚本を書き続けている……ということがあるわけですよね。

 そうですね。むしろ、そういう脚本家さんのほうが多いと思いますし、僕自身も大抵後半はそうなります。

――古沢さん作のショートコミック『ネコの手は借りません。』にも、明日から撮影なのにまだ脚本を書いている……という脚本家が出てきましたよね。そういう状況は精神的にもよくないし、減らしていこうと。

 なくしていこうと思っています。いい脚本を作ろうと思ったら、そういうやり方で脚本を書いていかないとダメだと思いますから。

〈明日の質問は……Q9.「『コンフィデンスマンJP』主演・長澤まさみさんにはどんな印象をお持ちでしたか?」です。〉