■申告をしっかりしていない店は多い

今賀 レシートが全然残っていなくても、申告できるんですね。

松本 根拠となる資料は作って頂きますが、申告はできます。もちろん、明らかな不正はダメですよ。たまに「大根」を経費にしている人がいたりして、それって経費ではなく晩御飯の材料じゃないですかと言いたくなります(笑)。

今賀 申告をしっかりやっているお店とそうでないお店、どちらが多いと思いますか?

松本 圧倒的に、しっかりやっていない方が多いですね。三割くらいのお店は申告をしているかもしれないけど、その中でも適正申告をしている割合は多くない。

今賀 この業界で働いていると、お店は「税金を払ったところで、信用や利益が増すわけではない。他の業界に比べても、別に法律で守ってもらっているわけでもないし」と思っている。女の子もそう。国から差別的な扱いを受けるのであれば払いたくない、という人もいる。でも、それが今後の人生で足かせになるかもしれない・・・というわけですね。

松本 お店から源泉徴収票や支払調書が発行されていないことで、女の子が困ることがある。例えば保育園にお子さんを入れる時などですね。そういう時のためにも、申告はやっておいた方がいい。

今賀 「マイナンバーも始まったことだし、あらゆるものが記録されているから、もう自分は現金払いしかしない!」という人もいます。

松本 極論を言えば、確かにそうなんですよね。ただ税金の支払いを避けるために、今の生活状況を全部捨ててどこかに逃げたり、全てを他人名義にするのは大変です。家族やお子さんがいる場合はなおさらでしょう。

 最終的には自己判断になりますが、税金に関する正しい知識を持つことは重要だと思います。

今賀 私も正しい知識を持たなければ・・・!と思いました。