近年は日本でも続々とファンが増えている海外ドラマ。大規模な予算で作られ、全世界に配信されるそれらの海外作品を、古沢良太さんは日本の脚本家としてどう見ているのだろうか。

――海外ドラマの脚本家の立場は、やはり日本のドラマとは違うと感じますか?

 

 アメリカは明確に違いますね。アメリカではドラマの脚本家がプロデューサーも兼ねることが多く、その立場にある人は「ショーランナー」という呼び方をされています。物語をゼロから生み出した人が、ドラマ全体の責任を負うような立場になる、ということですね。そして、チームを組んで脚本を量産していくやり方も進んでいると思います。

――ご自身としても、今後はそういったチーム体制で脚本を作っていくことを考えているのでしょうか?

 考えることはありますね。ただ、まだ仕組みがよく分からないし、そういった体制を作れば自分がドラマ全体の責任を負うことになる。出資にも関わる立場になるかもしれません。そう考えると、簡単にできることではないですね。

――しかし、脚本家が中心となって作っていくテレビドラマが日本でも生まれれば、いろいろな変化が起こりそうですね。

 完全に脚本家が中心になるのは難しいと思いますけどね。今の日本のテレビドラマの主流は、プロデューサーが漫画など原作になる作品を持ってきて、「これをドラマ化したい」というところから話が始まります。そして主演の俳優さんがまず決まり、その人のスケジュールの空きに合わせて撮影期間が決まり、脚本の締め切りも決まる……みたいなケースが多い。そのやり方でいいドラマができることもありますけど、僕はそれを変えていくべきだと思っています。

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