子供の頃から絵が好きで、漫画家になるのが夢だったという脚本家の古沢良太さん。「影響を受けた作品」に真っ先に挙げたのも、ドラマや映画ではなくマンガだった。

――若い頃に見たり読んだりして影響を受けた作品にはどんなものがありますか?

 沢山ありますけど、いちばんは『まんが道』(藤子不二雄・著)かな。僕は『まんが道』で人生決まった感じもあります。

――もともと漫画家になるのが夢だったんですよね。今回の30問30答のインタビューでは、深夜に「やってやるぞ!」みたいなテンションで仕事をすると失敗する……という話(※Q25「脚本家・古沢良太『日常で超サイヤ人の力を発揮するのが大事なんです』ノリで書かない仕事術」がありましたが、『まんが道』はそういうテンションも溢れた作品ですよね(笑)。

 確かに(笑)。『まんが道』はそうですね。

――『まんが道』からは、自分で作品を作る楽しさとか、作品に向き合う熱意みたいなものを学んだというか、あの作品の雰囲気に刺激を受けた感じなんでしょうか?

 子供の頃は漫画家に対して「何か暗い仕事」という印象を持っていたんですけど、『まんが道』を読んで「なんて夢に溢れた仕事なんだろう」と思いましたね。あの作品みたいに、コツコツと作品をつくっていく人生っていいな、と思うようになりました。
 あと、『まんが道』とはまた別ですが、ゴッホの作品も好きですね。見ているとやる気になります。

――刺激されるものがあるんですね。

 お行儀のいいものを作るのではなく、バイタリティーに溢れたものをつくりたい、という気持ちになりますね。

――ゴッホは昔から好きだったんですか? 画集とかも持ってたり……?

 

 昔から好きで、画集も持っていましたね。ニューヨークのMoMA(ニューヨーク近代美術館)まで作品を見に行ったこともあります。めちゃくちゃ絵に近づいて見ていたら、デカくて恐い警備員の人に「離れろ!」って怒られました(笑)。すごく塗りたくっているので、近くで見たくなっちゃったんです。

 
 
〈明日の質問は……Q「本や映画はどんなものが好きですか?」です。〉