冷酒の美味しい飲み方として、まず気をつけたいのが購入の仕方だ。
「生酒をはじめ、冷酒向きのお酒は、冷蔵庫で低温貯蔵されているものを購入して下さい。冷酒向きのお酒はより繊細で味が変わりやすいからです。棚に置いて販売しているものは購入せず、自宅でも冷蔵庫で保存してください」
 冷やし方については、友田さんが「(違いが)はっきり分かれて驚いた」というほど、下記3の氷水で冷やすタイプがおすすめ。

 

「優しい冷え方という印象。ひと手間かけるのは大切ですね」
 冷蔵庫から取り出して、そのまま飲むのではなく、氷水で冷やして
から飲んでみてはいかがだろう。
 また、最近ではソーダ割りも注目されている。比率を検証すると、
日本酒の比率が少ないものでも「意外と風味が豊かで美味しい」とい
う結果が出た。
「お酒の風味が残りつつ、爽やかさがある。風呂上がりの一杯など、
飲む状況に合わせて比率を変えてみると楽しみ方が広がりますね。
そもそも上質なお酒は、ソーダや水道水以外の水で少々薄めても美味
しさに変わりはありません。水で割った熱燗も、まろやかになり美味
しいですよ。健康や体調を考慮して、飲み方を選んで上手に日本酒を
愉しんで下さい」

 

 

冷やの美味しい冷やし方を実験

1 冷凍庫で冷やす

爽やかで気持ちいいが美味しさを感じられず
日本酒の特長である香りが立たない。味わいは氷を口に含んでいるように、
爽やかで口の中が気持ちいい。ただし、日本酒本来の美味しさは感じられ
ない。やや辛口になる印象。


2 冷蔵庫で冷やす

一杯目は冷たい味わい。その後は温度に変化が
やさしい香りが立ち、美味しさを感じるが、飲むほどに酒の温度が上昇す
るので、爽やかさは感じられない。最初のひと口で冷たさを楽しみ、その
後の温度変化を味わうなら最適。

 

3 氷水で冷やす

柔らかい口当たりで、酒本来の味を楽しめる
適度に冷たくて温度も意外とキープすることができる。日本酒の旨味も感
じられ、柔らかくて甘い口当たりが堪能でき、その酒本来の味を引き立た
せている。最もおすすめの方法。

 


ソーダ割りの比率はどの割合が最適?
日本酒8:ソーダ2が混ぜる時の黄金比率


日本酒とソーダを3つの比率(①日本酒8:ソーダ2、②日本酒6:ソーダ4、
③日本酒4:ソーダ6)で割って実験した。①は友田さんが「私の好み」と
漏らすほどベストな割合。味が濃く、それでいて適度な爽やかさが楽しめ
る。以下の②、③は当初NGかと思われたが意外な結果に。②は「けっこう
いける」。③は「最初の一杯はゴクゴクと飲みたい人なら最適」と高評価。
好みで柑橘系を搾って飲むのもおすすめだ。

 

監修/友田 晶子さん
日本料飲ビジネス研究会会長。藝術学舎非常勤講師。トータル飲料コンサ
ルタント。食に関する一般向けセミナーをはじめ、酒販店や料飲店など、
プロ向けのコンサルティングを行う。著書に『世界に誇る国酒~日本酒~』
(ギャップ・ジャパン)など。