作品の作り手は、同時代の同じジャンルの作品や、近いジャンルの作品に刺激を受けることも多いだろう。脚本家の古沢良太さんは、ふだんどんなドラマや映画を見ているのだろうか。

――本や映画はどんなジャンルのものをよく見ますか? 

 特に何も決めずに見ていますね。自分の経験上、「たまたま見たもの」が刺激になることが多いんです。映画館に行って見た作品よりも、寝ぼけ半分で見た深夜のドラマとか映画のほうがすごく刺さる……みたいな。そういう経験が多かったので、そんな出会いに期待しています。

――偶然を大事にしているんですね。

「勉強しよう!」みたいなことは全然思わないんですよ。だから意識しているとすれば、「天から与えられるヒントを見逃さないようにしよう」ということですね。「これ面白いから読んだ方がいいよ、見た方がいいよ」って勧められたものは、僕はだいたいダメなんですよ。「時間の無駄だったー!」って思うことが多いですね(笑)

――自然と出会ったものとか、偶然テレビで流れていて「見てみよう」と思ったもののほうが刺激になるわけですね。しかし古沢さんの場合は、「何気なくテレビを見ていて面白そうなドラマや映画に出会う」というような時間の余裕もあまりないのではないですか?

 基本的にはないですね。だから何か時間が空くタイミングがあったら、そういうことに時間を使おうとは意識しています。基本的に飢えてるんだと思います。雑巾しぼってばかりで常にカラカラなので。

 
 
〈明日の質問は……Q「脚本を書く力はどのように鍛えたのでしょうか。」です。〉