タイムズ・ハイアー・エデュケーションが毎年発表している世界大学ランキング。昨年発表された2018年度版では、東京大学ですら46位。その上位に食い込む大学の実力とはいかほどか。同大学ランキング8位。インペリアル・カレッジ・ロンドンの対策を読み解く。

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■オックスブリッジより低い合格率

インペリアル・カレッジ・ロンドン出願時には、自然科学の分野からコースを選択しなければならない。
(写真:クリエイティブコモンズ)

 当然のことながら、非常に高い評価を有する同大学へ入学するためには激しい競争を勝ち抜かなければなりません。2015年度の合格率はわずか14.3%で、これはケンブリッジ大学やオックスフォード大学のそれよりも低いものでした。学部課程への入学に関しては、8人の候補者のうち1人だけ入学が許されるという状況であり、入学への道は非常に厳しいものです。しかし、だからといって入学の可能性に悲観的になるべきではありません。合格率をあげる方法が存在します。

 インペリアル・カレッジ・ロンドンへの出願に際し留意する点は、出願する前にコースを決める必要があるということです。学部課程への出願では航空工学や数学などを始め自然科学の分野から5つまでコースを選ぶことが出来ます。複数のコースへ出願する際、コースによって入学条件が異なるので、それぞれの入学条件を確認する必要があります。選んだコースに関連する経歴やモチベーションを示せることは大きなアドバンテージになります。

 もし出願をしたい特定のコースがあれば、関連する科目の履修、課外活動への参加、そして自習などを通して大学で学びたい分野の勉強をぜひ先取りするなどして合格率の最大化を図りましょう。

 

■高校での成績が何より重要視される

 同大学への出願の合否を左右する最も重要な項目はなんといっても高校での成績です。イギリスの大学は概して成績に重きを置く傾向があり、同校も例外ではありません。名門大学への入学を目指すのであれば、特に科学や数学でできるだけ良い成績を修めることができるようしっかりとした準備をしましょう。

 さらに、各科目内で上級とされる科目(特に科学・技術・工学・数学分野)を履修することにより、学力と理系科目に対する情熱を示すことができます。例えば、日本の高校数学の授業には数学1、数学2、数学3があり、文系コースに進むか理系コースに進むかでいくつ数学の授業を履修しなければならないか異なります。

 同大学への出願を目指す場合、一番上のレベル(この例でいうと数学3)の授業まで履修し、良い成績を修めることが必要条件です。また、特定科目の入学試験の成績も大きな要因となりますので、出来る限り対策をして臨みましょう。同大学を含む海外の大学への出願は、スプリントではなくマラソンです。長期的視点から対策を練ることが同大学合格への第一歩なのです。

 出願書類の一つである志望動機書も入学を左右する重要項目であり、何故選択した科目に関心があるのかや、その分野における今までの経験などを入学担当者に示す大切な機会となります。

 反対に、アメリカの大学ほど課外活動は重要視されていません。学校外での活動への関心を示すため課外活動に参加することは有益ではあるものの、受験においてはこれらの活動はあくまでも補足的な扱いとなるでしょう。従って、面接において話のネタとなることはありますが、あくまでも成績の維持や説得力のある志望動機書を書き上げることにより注力するべきです。論理的でかつ読み手に語りかける情熱的な志望動機書と、それを裏付ける成績こそが同大学への出願において最も重要な項目なのです。

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