定年後のふたり生活の、潤滑油にもなる買い物。そんな場合、家族はどう接したらいいのか。清水義範著『定年後に夫婦仲良く暮らすコツ』から著者の体験を紹介する。

■どっちの服がほしいか、妻の心の中では決まっている。

 

 特に女性にとって、買い物は心躍るレジャーなのである。洋服やアクセサリーを買うとなると、とりわけ楽しいみたいだ。

 だから、月に一、二度は買い物をしないと妻は不機嫌になってきてしまう。そのぐらいは買い物をさせてやろう。

 ただし、必ず夫が妻の買い物につきあう必要はない。春物のバーゲンが始まったから洋服を見てきたいの、という時には、ああ、行っといで、と言っていればいい。下着をいくつか買う必要があるの、という時に、夫がついていくというのはちょっと変である。

 しかし、実際にはたまに買い物に行くとなると、いろいろまとめて買いたいということが多い。東急ハンズで台所用品をあれこれ買って、ついでに電球の予備も買っておきたくて、夫のシャツとズボンをいつもの店で買って、ついでに妻も好きなブランドの洋服をちょっと見てみたい、なんてなるわけだ。

 そういう買い物を、ふたりでするのはなかなか楽しいことである。家に必要なものをまとめて買えてすっきりする。荷物が少々かさばるのは我慢しよう。それが大変だからふたりで行って半分ずつ持つのだから。

 そして、そういう買い物の時に、妻が、私はちょっとこのブランドの服を見たいんだけど、と言うことがある。