育児を通した夫婦関係について、「夫」目線で考える本特集「『イクメン』って結局なに?」。前回の記事では、夫婦関係に満足している「満足派」の男女が7割を超える結果となった。ただし、パートナーに対する不満の声が少なかったかといえば、そうではない。まずはアンケート結果から、夫に対する「妻の不満」を見ていきたい。
 

 編集部で0~6歳の子どもを持つ、20~50代の女性250人に「夫に対してどのような不満があるか?」のアンケートをおこなったところ(2018年2月14日~15日集計、アンケート協力:アイブリッジ)、高い満足度の裏に隠された“リアルな不満”が浮き彫りになった。
 選択肢として提示したのは「育児」「家事」「仕事」「自分に対する接し方」「考え方」「性格」「その他」の7つ(※複数回答可)。はたして、世の妻たちはどの項目に不満を抱いているのだろうか。

●1位 育児(53人)

 育児、家事、仕事、自分に対する接し方、考え方、性格、その他という7つの「不満」のなかで、もっとも多く不満が多かったのは「育児」。どうやら多くの妻たちは、夫の育児に対して不満を抱いているようだ。
 さらに、不満を具体的なエピソードで見ていくと、「育児にまったく協力してくれない夫」の姿が浮かび上がってくる。

「私が仕事で留守にしているときに、自宅で子どもが熱を出していた。夫は家にいたにもかかわらず、子どもを放置していた」(38歳・専業主婦)
「忙しいときには優先して子どもの世話をしてほしいのに、旦那はスマホをいじっていて何もしてくれない。私がイライラしていると、それが伝わって『空気が悪くなる』と、逆に怒られる」(36歳・パート)
「日曜の朝、夫はアニメを見るために早く起きて、息子と一緒に過ごしてくれるのはいいが、ついでに子どもの朝のオムツ替えをお願いしても替えてくれない。結局、私が起きてオムツを替えなくてはならず、日曜くらいゆっくりさせてほしい」(30歳・専業主婦)

 このように育児の負担が母親に偏っている現実がうかがえる。「イクメン」という言葉が浸透し、昔に比べて育児に協力的な夫が増えている印象があるが、実態が伴っている家庭はまだ少ないようだ。

●2位 家事(50人)

 次に不満が多かったのは「家事」。育児とほぼ同数の50人が挙げている。同じ家に一緒に住んでいるのだから、掃除や洗濯など、夫婦で家事を分担したいところだが、育児と同様、夫の家事分担に対する妻の不満は強いようだ。
 自由回答によせられたコメントからも、何も手伝ってくれない夫への不満が伺える。

「家事をまったくしない。今は私が育休中だから家事をこなせているけど、仕事に復帰したら、家事を手伝ってもらわないと困る」(24歳・会社員)
「私の体調が悪くても何も手伝ってくれない。私がインフルエンザに罹っても、いつも通りに夫の食事を作り、洗い物をして、子どもたちをお風呂にいれ、何もかも私がこなした」(32歳・専業主婦)

 総務省は『平成28年社会生活基本調査 生活行動に関する結果』によれば、男性が家事を担う時間(家事関連時間)は年々増加し、女性の家事負担時間は減少傾向にあることを発表した。しかし、今回のアンケート結果を見る限り、家庭内の家事負担には、まだまだ改善の余地がありそうだ。

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