◆学校名に採用された例は意外と少ない?

 平成へと改元した30年前、当時の官房長官だった小渕恵三氏は、「平成」と書かれた色紙のようなものを掲げて新元号を発表した。平成をテーマにした番組や書籍では、必ずといっていいほど登場するシーンである。
 この書を現在、所蔵しているのは、国立公文書館だ。常設展示コーナーの複製は一般公開されている(非公開の期間もあり)が、驚くことにこの書を「クリアファイル 平成 (A4)」として販売しているのだ。価格は300円で、表面にはあのおなじみの文字が大きく印刷されている。

 

 来年には改元が控えている現在、「平成」というキーワードが見直されていて、30年前に平成へ改元したとき以来の注目度とすら感じる。当時は新元号を学校名に取り入れる動きがあったと感じていたが、旺文社「大学受験パスナビ」によれば「平成」の名がつく大学は4校のみ。しかも、最初に平成の名を取り入れたとされる福山平成大学ですら、開学したのは平成6(1994)年のことだ。
 翌年に帝京技術科学大学が帝京平成大学に名称を変え、さらに翌年の平成8(1996)年には平成国際大学が開学するが、4校目となる平成音楽大学が2001(平成13)年に開学するまで間が空いている。平成改元のときと同じ流れで改元後は新元号に注目が集まるだろうが、これを学校名に反映する大学は意外と少ないかもしれない。

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