育児を通した夫婦関係について、「夫」目線で考える本特集「『イクメン』って結局なに?」。前回は夫に対するグチや不満を妻たちが書き込む投稿サイト「だんなデスノート」について紹介した。
そこに見られたのは、「だんなデスノート」はやりすぎと言いながら、じつは別の方法で夫に不満をぶつけている妻も多いという事実。家事や子育てをめぐる妻たちの夫への不満は、それだけ根深いようなのだ。
もっとも、なかには「自分は家事や育児を手伝っている」と自負する夫もいるに違いない。しかし、その考え方がそもそも“ズレている”可能性がある。この育児に関する夫と妻の“ズレ”を象徴しているのが、昨年ツイッター上でママたちに流行したハッシュタグ「#うちのインティライミ」である。

●「俺も手伝うから」というセリフに見る夫の「わかってなさ」

「#うちのインティライミ」とは、2017年に放送されたドラマ『コウノドリ』(TBS系)で、ナオト・インティライミ演じる佐野康孝が高橋メアリージュン演じる妻に言い放った無神経な言葉をきっかけに、ツイッター上で自然発生的に流行したハッシュタグだ。

 ドラマで佐野は、妻が仕事と育児の両立で疲れているのに「なんでそんなにイライラしてるの? 出産してから性格変わったよ~」と言ったり、子どもと過ごすことに不安を感じているママに「俺も(育児を)手伝うから」と、自信満々に語りかけたりする。
 そのあまりの「わかってなさ」にあきれ、星野源が演じる四宮医師は「何言ってるんだ。手伝うじゃないだろ、あんたの子どもだろ」と叱責したほど。

 

 ドラマを見た世の中の妻たちは、佐野の姿に自分の夫を重ね合わせる。そして、役名ではなく、佐野を演じたナオト・インティライミの名前で「#うちのインティライミ」というハッシュタグをつけ、自分の夫の「わかっていない」言動をツイッターでさらし始めたのである。

「#うちのインティライミ」は、ドラマの放送から半年が過ぎた今もツイッター上に投稿され続けている。BESTT!MES編集部では、妻たちに直接取材し、「#うちのインティライミ」についての率直な感想を聞いた。

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