育児を通した夫婦関係について、「夫」目線で考える本特集「『イクメン』って結局なに?」。前回の記事では、2017年に公開された牛乳石鹸共進社のPR動画が炎上したことについて、子どもを持つ父親たちはどのように思ったのか、共感するポイント、しないポイントをあげてもらいながら聞いた。そんな「牛乳石鹸」のCMで描かれたテーマについて、今回はある一般男性に深掘りして話を聞く。

 2017年6月に公開された牛乳石鹸のWEB用CMが炎上。その理由は主に母親からで「娘の誕生日だとわかっているのに会社の後輩と飲みに行ってしまう父親の行動の意味がわからない」と批判殺到。CM内の夫は朝、両手に大きなゴミ袋を持った姿で妻から「帰りに(誕生日)ケーキお願い!」と頼まれ、仕事中には「プレゼントもお願い!」とメッセージが届く。その時、社内では後輩が上司に叱られていた――。
 インターネット上で「不快だ」と言わたこのCM。男性からはどう見えるのだろうか。8歳と5歳の二児の父で総合商社勤務の佐藤さん(仮名・36歳・都内在住)に話を聞いた。

■「誕生日は帰る。だけど...」

 

 平日、帰宅するのは23時。遅い時は深夜1時をまわる時もある為、子供の世話は朝と休日のみ。「他の時間帯は全て奥さんに任せているので、負荷が大きい」と妻を労う佐藤さん。「仕事(接待)でやむを得ず帰宅できない事はあるかもしれませんが、誕生日は帰ります。CM内の父親は自発的に後輩と飲みに行っているようだったので、それは無いかな」と、必ずしもCMの中の父親の行動全てにシンパシーは感じないと話した。

 一方で、大量のゴミを両手に持っている状態で妻に「ケーキ買ってきて!」と更に義務を課せられる夫の気持ちには、共感する部分があるそうだ。CMに登場する妻の話し方や言葉遣いについても、「至って普通だとは思うのですが、もう少し優しく伝えてくれたら……『やっといて!』ではなく、『大変だと思うけど今日、楽しみにしてるからコレ買ってきてくれたら嬉しい』みたいに伝えてくれたら良いですね」とささやかな希望を打ち明けた。

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