特集「『イクメン』って結局なに?」。本特集では夫婦がお互いに抱える不満の正体をはじめ、ワンオペ育児に疲弊するママたちの声や、家庭と仕事の狭間で苦悩する夫の実態に迫った。すると、パパとママはお互いに「一人になる時間がほしい」という、共通の願いを持っていることが明らかになった。最終章では、同じ本音を抱きながら「すれ違う夫婦」が歩み寄る方法について考えていく。

●「夫は赤の他人」と割り切る潔さも必要

 

 夫婦円満とひと口に言っても、簡単に満足できるならば誰も苦労はしない。満足度の高い夫婦の夫と妻は、それぞれに「努力」を重ねて結婚生活をつづけているはず。そこで今回は、夫婦生活がうまくいっているというママたちに、夫婦を続けるために努力していることを聞いた。

 自分たちの夫婦生活はそこそこうまくいっているはず、と話す専業主婦の真由子さん(仮名・30歳)は、「夫といっても元は赤の他人。物事の価値観や考え方が違うのは当然」と割り切っている。
「結婚生活に不満がないわけではありません。でも、考えてみれば育ってきた環境がまったく違う人と、すべてうまくいくわけがないんですよね。そのことを踏まえたうえで、日々相手を尊重してお互いを思いやる努力が必要だと感じています」(真由子さん)

 もちろん真由子さんも、最初から割り切れていたわけではない。2人の子どもを育てるうちに、夫との価値観の違いを認めつつ、徐々に相手を思いやることができるようになったのだとか。努力の甲斐あって、真由子さんは「夫の優しさ」を実感するようになった、と語る。
「私が疲れていると、私の体を気遣ってくれるんですよね。夫も思いやりを持って接してくれているのは伝わるので、純粋にうれしいです」(真由子さん)

 周囲から「仲良しだね」と言われるほど夫婦仲がいいという、専業主婦の真希さん(仮名・27歳)。彼女の場合は「すぐに謝ること」が夫婦円満の秘訣だという。
「私自身、もともと自分の意見をあまり主張しないほうではありますが、言い争いになったときは、適度に自分から退くことも必要だと思います。夫との小さな諍いすべてに全力で挑むのも大変ですからね」(真希さん)

 また、多くの妻が夫に対して不満を抱く「育児」や「家事」についても、真希さんは相手が気づく前に率先してやってしまうという。
「夫が動くのを待っていたら、いつまで経っても終わらないんですよ。私の場合は、夫が動くのを待つほうがストレス。外でしっかり働いてくれれば、それで十分です」(真希さん)

 また、共働きの奈緒さん(仮名・32歳)も「夫は奥さんに対して、サービス精神が足りないものだと思っているほうが気は楽です。それでうまくいくなら問題はないですよ」と、あっけらかんと話していたのが印象的だった。

次のページ 感情的なケンカになるときは、子どもの視線を意識する