いつもは昼間でも混んでいる銀座線なのにガラガラである。とりあえず隣の外苑前駅で下車して様子をみたら、次の電車は12分後とのこと。反対側の、本来なら浅草方面行きホームには青山一丁目行き電車が到着して発車していった。

表参道行き電車の車内はガラガラ

 表参道行きホームに立って次の電車を待っていると、先ほど表参道へ向けて発車していった電車が戻ってきた。普段ならあり得ない渋谷行きホームに電車が逆走してきたのだ。ただし、回送で客は乗っていない。停車することなく、ゆっくりと青山一丁目方面へ通過していった。そうか、表参道駅にも青山一丁目駅にも分岐器がないので、終点に着いた電車は来た線路を逆走して戻っていくしかないのである。そのとき、客を乗せてもいいと思うのだが、ATCなどの保安装置を解除しての特別運行であろうから、万一の事故に備えて回送としているようだ。

逆走する回送電車

 つまり、上下線(正式にはA線とB線)別々に単線並列の形を取り、各線路に用意された1編成の車両が行ったり来たりしていることになる。
 次の電車で表参道駅に着くと、しばらくして電車は回送の表示となって青山一丁目駅へ戻っていった。ホームを移動し、本来なら浅草方面行きの乗り場となるホームに、青山一丁目駅から回送電車がやってきた。すぐに青山一丁目行きの表示に変えると折返しとなって発車。この電車に乗車して青山一丁目駅までのミニトリップを楽しんだ。さきほどはガラガラだったけれど、外苑前駅近くの神宮球場で野球の試合が始まる時間が近づいたらしく、かなりの利用者があった。

青山一丁目行き電車

 ともあれ、電車の行先表示など、レアなものばかりで、鉄道ファンにとっては興味深い特別運行であった。渋谷駅の大規模改修工事はまだまだ続く。あと2回、今回のような部分運休が予定されているようなので、そのときは再び、今回のような形となると思われる。平日は混乱するであろうから、春か秋の行楽シーズンの連休に実施されるらしい。今回見逃した人は次回をお楽しみに。