とっても奥が深い腕時計の世界。ウンチクから注目のモデルまで、わかりやすく解説します。
今回のテーマは「高級時計って電池がいらないってホント?」。
意外と知らない人も多いこの疑問。果たしてその答えは?
ロレックスの腕時計の内部機構

■ 正解は「レザーブレス」ーーその理由とは?

 ホントです。高級時計に電池は必要ありません。高級だけに永久機関が入ってるって? そんなものがあったらいくら高くても欲しいですが、残念ながらまだ存在していないはず。ではなぜ電池がいらないのかというと、ゼンマイの力で時計が動くからなんです。世の中の時計のほとんどが電池の電力を動力源とするクォーツ式を採用しています。そのせいか特に若い人には、ゼンマイで動く時計の存在を知らない人がびっくりするほど増えているんです。みなさんがご存知の高級時計ブランド『ロレックス』や『オメガ』はゼンマイで動くので、電池は必要ないんです。このような時計を機械式時計と呼びます。ゼンマイを巻き上げて、ほどける力で歯車を回し、針を動かしています。実は高級時計はとってもアナログなんです。

 

 厳密に言えば高級時計の中にも電池で動くモデルもありますが、30万円を超えるような高価なモデルにクォーツ式はほとんどありません。特にメンズの高級ブランドはほぼすべて機械式と言ってもいいでしょう。ところが、それらの高級時計も電池で動いていると思っている人がかなりの数で存在するのです。絶対数は少ないものの、身の周りを見渡せば高級時計ブランドのユーザーが何人かはいるはずなのに、どうして電池式以外の時計が存在すると気づかないのでしょうか? それはきっとゼンマイを巻き上げる場面を見たことがないからではないでしょうか。電池式のクォーツ時計は、電池が切れれば時計が止まりますが、ゼンマイだってほどけきってしまえば同じこと、電池を交換するようにゼンマイを巻き上げなければなりません。それでもゼンマイを巻き上げる場面を見たことがない理由は、今ドキの機械式時計は自動でゼンマイを巻き上げてくれるからなのです。ローターという部品が着けている人の腕の動きに合わせてぐるぐる回転して、ゼンマイを巻き上げてくれるのです。仕組みはアナログですね。このような時計を自動巻き時計と呼びます。ちなみに自動巻き機構の付いてない時計を手巻きといって、頻繁にリュ―ズを回して、ゼンマイを手動で巻き上げる必要があります。

 時計をちょっとでも知っている人には当たり前の話ですが、驚くほど知らない人が多いのであえてコラムにしてみました。次回は、機械式ってアナログなのに、高級ブランドがこぞって採用している秘密に迫りたいと思います。