かけた電話も切られてしまう(笑)

――全米で注目された息子さんと「お父さん・上原浩治」はどんな関係ですか?

シーズン中はホテル暮らしなので、ほとんど会えないんでね。会うたびに驚いています。

でも毎日とは言わないですけど、ホテルを出るときとか、タイミングをみて数分ですけど電話で話たりします。僕がなかなか会えないなあと思っていても、息子のほうはけっこう淡泊でさっさと電話を切られたりする関係です(笑)。

その代わりオフの間はなるべく一緒にいられるように学校行事に出たりしています。

でも一年トータルしても一緒にいられる時間は2カ月くらいしかないですね。

――お子さんのインタビューは全米で放送され、みんながびっくりしました(※5)。

そうですね、彼はもうほとんど外国人ですね(笑)。

実際に家では息子と嫁が英語で会話をするんですね。みんな日本人のはずなのに、僕だけ日本語で話している(笑)。

息子の件で言えば、日本に取り入れたほうがいいことという話がありましたけど、たくさんの子どもを球場の中に入れてあげるような試みがあってもいいんじゃないかな、とは思いますね。メジャーでは基本的に選手の子どもであればいつでも入れますからね。

(※5)2013年ア・リーグチャンピオンシリーズでMVPを受賞した上原投手は、観衆を前にしたインタビューで息子さんと登壇。上原投手のインタビューのあとインタビュアーは一真くんに、英語で質問した。
インタビュアー・「お父さんは吐きそうだったと言ってるけど?」
一真くん・「知らないよ」
インタビュアー・「お父さんが投げているときはどうだった?」
一真くん・「興奮した!」
通訳なしで英語による受け答えをしたこの様子が球場中の喝采を浴び、全米でも放送された。

――なるほど。確かにメジャーでは試合前にキャッチボールをお子さんとする風景がよく見られます。

選手はだいたい連れてきていますね。選手同士の奥さんや家族も横のつながりがあったりして、一緒に試合を観に来ることも関係があると思うんですけどね。

うちの場合は、家族がボルチモアに住んでいるのでなかなか難しいですが……。でも、結果的に世界一になれた2013年は息子も学校を休んでくれて、いつもより長い時間一緒にいられたかな。息子とグラウンドでキャッチボールもできましたしね。あのときは、本当に「これがメジャーリーグだなあ」「こういう光景っていいよなあ」と思ったことを覚えています。

あと、息子がまったく緊張した様子を見せないことに驚いたかな(笑)。

――まさに、インタビューのときもそうでした。ちなみに家族と過ごす時間とおっしゃっていたオフシーズン、野球を離れている時間でもあると思いますが、シーズンを振り返ったりはしますか?

シーズン中のことを「あのときこうしておけばよかった」みたいに考えるというのは一切ないですよ。それはもう過去のことですから。実績ということを話しましたけど、現役中は過去のことは振り返らないようにしています。振り返るくらいなら、明日どうしようかな、と考えますね。


明日の第十一回の質問は「Q11・失敗をしたあとの切り替え方を教えてください」です!