EXILE SHOKICHI名義での2年ぶりのアルバム。その現在地を聞く。

■「全力で音楽とぶつかることができた」2年間

 

――EXILE SHOKICHI名義でのリリースは1stアルバム『THE FUTURE』以来約2年ぶりになりますが、この2年間はEXILE SHOKICHIさんにとってどんな時間でしたか?

EXILE SHOKICHI「やはりEXILE THE SECONDの活動がメインの2年間だったと思います。全力で音楽とぶつかることができた、とても濃密な時間でした。EXILE THE SECONDの活動を通して、自分の音楽をたくさんの方々に届けることができましたし、ありがたい評価もいただきました。あと、2つのツアーを立て続けにやったことも大きな経験でした。その間もずっと楽曲制作をしていたので本当にフル回転でした」

――EXILE THE SECOND の3rdアルバム『Highway Star』は、EXILE SHOKICHIさんが制作面をリードして制作した作品でしたね?

EXILE SHOKICHI「メンバー全員の人生がかかっているという責任感を持って制作しました。本気で取り組んだのでメンバーも信頼してくれましたし、音楽と真摯に向き合えたことも自分のレベルアップにつながったと思います」

――そんな時間を経て、今作『Underdog』はどのようなマインドで制作に入ったのでしょうか?

EXILE SHOKICHI「どんな作品にしようかと考えた時に、EXILE THE SECONDとしてライヴや曲作りをしてきて、いろいろなものを消化できたというマインドになったんです。だから、フラットな気持ちになれた。またここからソロとして自由にナチュラルに音楽を表現したいと思えたんです。自分のリスタートとしても新鮮なマインドで、さらに春という季節感を含めてフレッシュ感を表現できたらと思って制作に入りました」

――フレッシュ感もあって春らしい楽曲でありながらも、今作は『Underdog』というタイトルを掲げています。日本語訳すると「負け犬」という意味を持つ言葉ですが、どのような世界観をイメージして制作したのでしょうか?

EXILE SHOKICHI「今回の『Underdog』を負け犬と訳すこともできるんですが、〈ストリート出身の成り上がりで、今もがむしゃらに生きてるヤツ〉という意味もある言葉なんです。自分自身をfromストリートと言うのはおこがましいですけど、これからもそういった気持ちでがんばりたいという気持ちでタイトルにしました」

――歌詞の中でポイントになったフレーズを挙げるとしたらどこでしょうか?

EXILE SHOKICHI「冒頭の〈ほんと爽快なほど Bad day 人生イチのハートブレイク〉という歌詞です。ハートブレイクって恋愛だけではなく、仕事の中にもあると思うんです。そういったハートブレイクがあっても、また明日へ向かっていくパワーになればと思って歌詞を書いていきました」

――ロックとトラップが入り混じるビートにディストーション・ギターが走る狂騒的なサウンド・アプローチには、どのような想いが込められているのでしょうか?

EXILE SHOKICHI「僕なりに解釈した、HIP HOPの今を表現しました。最近のHIP HOPは僕が90年代後半に聴いていたパンクやメロコアの感覚に凄く似ている気がするんです。ノリもファッションもあの頃のロックに通じるものがあると感じたので、そういった自分の解釈を、EXILE SHOKICHIという視点から音にしました」

――具体的にトラックは、どのように制作していったのでしょうか?

EXILE SHOKICHI「UTAくんにトラックのイメージを相談したら、KENJI03(BACK-ON)くんを紹介してくれました。KENJIくんが新しいバイブスを持ってきてくれて本当に面白かったですし、いい刺激を受けました。制作は3人でギターを持ちながら作っていったのですが、自分がバンドをやっていた頃の曲作りを思い出しました」

――あと、気になる今作のMVはどのような仕上がりになりましたか?

EXILE SHOKICHI「ポップで突き抜けたMVを作れたらという想いがありました。テーマはヤングSHOKICHI(笑)。監督はHAVIT ART STUDIOさんにお願いしたんですけど、見事に新しい風を取り込んでくれました。ソロのリスタート作品ということで派手にしたいという想いもあり、登坂広臣とELLY、あとSWAYとSALUくんにも出演してもらっています。おかげさまでばっちりな仕上がりになりましたね」

次のページ リバイバル感を衣装で演出