NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンのシグニチャーモデルとして生まれた〈AIR JORDAN〉。誕生から30年を超え、その背景や物語を知らずにファッションアイテムの一つとして楽しむ世代も増えてきた。そんな「マイケル・ジョーダンを知らない世代」のためのエアジョーダン基礎講座として、今なお続くナンバリングを順に振り返りながら、歴史を紐解いていきたい。

第17回は、2001年発売の「AIR JORDAN 17」。
'00年にワシントン・ウィザーズのオーナーとなったMJ(マイケル・ジョーダン)は、低迷する同チームを立て直すため'01-'02シーズンに2度目の現役復帰を果たす。その復帰戦の際、コートに立った彼が履いていたのはブルーをアクセントカラーにしたニューモデル、AJ17だった。

 

ウィザーズカラーのAJ17で
MJは2度目の現役復帰を果たす

写真を拡大 高値モデルAJ17はBOXもゴージャス。シューズは専用のアタッシュケース入りで、さらにそのケースを紙袋に包んでいた。またインタラクティブCD-ROMの付属品も特筆。

即興プレーの共通点からジャズをテーマに

 '01年、自らオーナーを務めるウィザーズをプレーオフに出場させることを目標に、MJは再びNBAのコートに帰ってきた。復帰当時、彼の年齢は38歳。多くのファンが昔のような活躍はできないだろうと思っていたが、それでもこのシーズン、ケガに悩まされながらも一試合平均20点以上をマークした。そして、'02年には5年ぶりにオールスターゲームにも出場している。
 このモデルは、MJのプレーが持つインプロビゼーション(即興性)を音楽のジャズに例え、それをテーマに開発されている。また、テクノロジーの面でもチューンドエアやヒールスタビライザーを新たに採用するなど、MJの復帰を祝福する内容となっているのだ。なお、このモデルはアメリカでは200ドルで発売されたが、これは歴代AJの中でも当時最も高いプライスとなった。

 

デザインはシンプルだが、MJのため機能にこだわった仕上げ

写真を拡大 往年のファンには懐かしいロゴ入りストッパーの復活も見逃せない。

 ソールのエアユニットは、前作までのズームエアからエアマックスプラスなどに採用されたチューンドエアに変更。これをフォアフットとリヤフットに搭載している。また、シャンクはフルレングスタイプとなり、ヒールにはTPU製のスタビライザーが付く。シューレースには懐かし(?)ロゴ入りストッパーも付く。なお、アウトソールのパターンは、MJが好きなゴルフのコースをイメージしたパターンに仕上げられている。

ウィザーズカラーが1st。残念ながらブルズカラーはなし

写真を拡大 オリジナルはハイカットが4色、ローカットが3色リリースされた。

 MJが久しぶりに履いたことで注目を集めたモデル。しばらくAJから遠ざかっていたファンも、記念に買ったというケースが多いのではないだろうか、ファーストカラーは白×ブルーのALL”ウィザーズ”で、定番の”ブルズ”は発売されなかった。ローカットには、MJの母校・ノースカロライナ大カラーもあった。

*参考文献『スニーカーJack Premium「まるごと1冊エアジョーダン23周年』(小社刊)