-リアルRPG譚- 行商人に憧れて、ロバとモロッコを1000km歩いた男の冒険』を刊行した冒険家の春間豪太郎と、ニコニコ動画で「多摩川自給自足生活」などを配信する、人気野宿家のカメ五郎が待望の対談!アウトドアに足を踏み入れたきっかけから、サバイバル生活で得たことなどを熱く語ってくれた。
 
 

春間 お会いできるのを大変に楽しみにしていました。

カメ こちらこそお会いできて光栄です。春間さんの本を拝読して「モロッコ1000㎞? 多摩川河川敷のオレとは、規模が違うな」という感じで(笑)。

春間 いえいえ。カメ五郎さんのように、サバイバルに役立つ動植物のことをもっと勉強して行けばよかったと思いました。

カメ ぼくが知っている動植物というのも、日本の、さらにいえば本州でしか通用しないものですので、地球規模だとけし粒くらいのことしか分かっていないのです。それより世界に出ると、コミュニケーション力が重要なんだなと。言語能力もあるのでしょうが、それ以前に「あなたに危害を加える人間ではありません」「助けてください」などの根本的な意思の疎通を取れることがとても大切ですよね。伝わらなかったらどうしようとか、内気な日本人はなかなか踏み込めない。

春間 いやいやいや。だってやるしかないですからね。死にそうなときに恥ずかしがったらだめでしょう(笑)。ただ、日本だと沖縄から北海道まで言葉が通じますが、海外は方言がきつかったり、地域ごとに言葉が違っていたりしますから言語では苦労しました。モロッコでもモロッコ語やベルベル語しか喋れない人がいますから。初対面で意思疎通できるかどうかは、ぱっと見で分からなかったりします。

 
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