■100周年記念式典には習近平を招待するべき

――今年が第一次大戦終戦100年とは知りませんでした。現代の日本にとって、そこにはどんな意味があるとお考えですか?

 自国の歴史としてしっかり捉えてほしいということと同時に、対外的なアピールの場として、効果的に利用しない手はないということです。

 少し前、2015年のことを思い出してみましょう。日本が敗戦してからちょうど70年、各国で戦勝記念行事が行われました。

 特に、9月3日の中国共産党による大々的な行事には、憤りを感じるとともに、ある意味感心せざるを得ませんでした。

 中国はその前年、2014年に9月3日を「中国人民の抗戦勝利日」と定めました。これ自体が本来はとんでもないことです。中国共産党は日本軍と正面から戦うことを巧みに避けながら、国民党軍や米英をうまく利用して日本と相打ちさせ、結果として自分たちの力を温存することに努めていたからです。そもそも1945年当時、現在の「中華人民共和国」は存在すらしていませんから、戦勝を祝うこと自体本当はおかしいのですが、習近平は国威発揚、いわゆる「中華民族の夢」のために、こうしたイベントを最大限利用します。

 彼らのやり方を少しくらい学びましょう。かつて日本人の先輩たちが国際平和に血を流して貢献した第一次大戦の戦勝を東京で大いに祝い、当時の連合国だけでなく、隣国の指導者習近平氏も招待すればいいのです。本当の国際貢献とは、本当の平和維持とはどういうことなのか、日本人自身が考え、また日本人の考えを海外に知ってもらう最高の舞台になるでしょう。戦勝国の日本にはその資格があることを、その後の敗戦で日本人自身が忘れてしまっているのです。