明治維新から150年。今維新をしのべば、日本国憲法改正を考えないわけにはいかない――最新刊『世界に誇れる明治維新の精神』(ベスト新書)を書き終えたケント・ギルバート氏はそう強調する。

■志士は絶対に憲法改正を支持する

 

――明治維新から150年、日本は何を考えるべきでしょうか。

 明治維新のころから比べてもっとも大きな違いは、日本が比較にならないほど発展し、大きな国になったことです。

 もはや、志士たちが歯ぎしりしたような、遅れた、貧乏な国ではないのです。国が食い物にされると思うのなら、技術的にも財政的にも防御を固める能力があります。敵から国土を守り、まして侵食されることを防ぐなど、しようと思えば必ず達成できます。

 ところで、日本国憲法にはこんな文言が書かれています。皆さんもよくご存じのはずです。

(前文から抜粋)日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
(2) 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 ここで、幕末の志士の気持ちになってみましょう。彼らの気持ちになってもう一度読み返してみましょう。

 こんなばかげた憲法が存在できるのでしょうか。世界中の国々が、国を守る目的で軍隊を持つことは当たり前なのに、日本だけは「強すぎる日本軍がアメリカなどの戦勝国に迷惑を掛けたから、二度と軍隊を持ってはならない」だなんて、まさに戦勝国が敗戦国に押し付けた「不平等条約」そのものですよ。

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