■南アとの3連戦の初戦を落とし、5連敗

 6月のテストマッチシーズンが始まった。ラグビーW杯を翌年にひかえ、各国はこの時期に、ライバルとの力関係を測り、ここまでの強化の道筋を確認する。日本代表は、9日、「ティア1」のイタリア代表を34ー17でくだした。4トライを奪う完勝で、ジェイミージャパンの「勝ち方」を見せた。

 一方、名将エディー・ジョーンズ率いるイングランド代表が苦しんでいる。9日、ジョハネスバーグで行われた南アフリカ代表とのテストマッチシリーズ3連戦の初戦を39-42で落とした。イングランド代表は6ネーションズからの不調を引きずり、これで直近のバーバリアンズ戦の敗戦も含めると5連敗。ジョーンズ氏がイングランド代表HCに就任してから、一時18連勝を達成するなど破竹の快進撃をつづけてきたが、ここにきて急ブレーキがかかってしまった。

「2019年W杯での優勝」を公言しているジョーンズ氏は、いま相当な重圧を受けているに違いない。とくにイギリスのメディアは、日本とは比べ物にならないほど結果に対してシビアだ。このまま負けが続けば、一気に解任論が飛び交ってもおかしくない。イングランド代表史上、初めての“外国人”監督となったジョーンズ氏には、やっかみを含んだ特別な視線が注がれているとも聞く。

 しかし、ジョーンズ氏はきっとこのプレッシャーを乗り越えるだろう。筆者は4月、「プレッシャーの力」というテーマでジョーンズ氏に話を聞いた。取材記事はBEST T!MES上で展開されているが、とくに印象的だったのは「自分の力でコントロールできないことは気にしない」という言葉だ。ここで抜粋する。

 
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