◆①減量ペースが無茶

 SNSで「〇日までに〇キロ減らす!」と宣言する人が増えてきました。期間や体重は様々ですが「1か月で5キロ」あたりは比較的よく見かける気がします。

 ごくごく普通のことに思えますが、実はとても危険なんです。

 体重を1kg減らすには、消費カロリーと摂取カロリーの差7200kcalが必要です。

 つまり、5kg減らすためには36000kcalものカロリー差が必要になり、これを30日で割ると1200kcal。消費カロリー2000kcalの人なら、摂取カロリーを800kcal以下に抑えることになってしまいます。

 これでは基礎代謝も下回ってしまいますし、必要な栄養素を摂れない可能性も高くなります。

◆②体重ばかり気にしてしまう

 体重は確かにダイエットの目安になりますし、数字が人に与える安心感は大きいものです。

 ただし、体重…というより「体重計の数値」だけを気にしてしまうと、脱水状態になる危険が伴います。

 先ほど説明したように、体重を1kg減らすには、消費と摂取のカロリー差が7200kcal必要です。

 ですが、体重計の数値は水分や消化器官の内容物などで2~3kg変動します。

 なんとしても体重計の数値を減らそうとすると、長風呂やサウナなどで発汗して体重を減らしたり、水を飲まずに体重が増えないようにしたり、脱水行為にハマってしまうことがあります。

◆③過度な運動を続ける

 消費と摂取のカロリー差をつけるために、消費を増やそうと長時間の運動をするのも危険です。

 運動を楽しめているうちはいいのですが、「食べたカロリーを帳消しにしたい」という強迫観念から運動をするようになってくると、どんどんエスカレートしてしまいます。

 当然のことですが、運動量を増やせば普通にお腹が空きますし、それをガマンし続けると反動で暴食してしまうことにもつながります。

 すると、さらにその暴食を帳消しにするために過度な運動をすることになり悪循環です。

◆④絶食や極端なカロリー制限

 私がオススメしている摂取カロリーは「基礎代謝以上~消費カロリー未満」です。時には消費カロリーを超えて食べてしまう日もあると思いますが、そこで絶食や極端なカロリー制限をしてしまうと、その反動で暴食が起きてしまうことがよくあります。

 そして暴食と絶食を繰り返すことで、過食グセがついてしまうことにもなりかねません。10日や数週間で「消費カロリー>摂取カロリー」になっていればやせていきますので、淡々と続けましょう。いかがでしょうか。

「早くやせる」というのはストイックに聞こえますが、裏を返せば「地味なことを淡々と続けることがつらい」ということにもなります。

 何を選ぶかは人それぞれですが、なるべく健やかに体重管理ができるように考えてみてくださいね。