新刊『バカだけど日本のこと考えてみました』を上梓したつるの剛士氏。「今でも何か心配事があればまず母ちゃんに相談します」――そう語るつるの氏が、今まで自信と勇気をもらい続けてきた、両親からの言葉とは?

■今でも両親から自信と勇気をもらい続けている

――『バカだけど日本のこと考えてみました』では、ご自身の子育ての話と関連して、つるのさんがご両親から受けた影響についても言及されていますが、芸能活動をする上でもご両親の影響は大きかったですか?

つるの: 前回の「羞恥心」の話ともつながりますが、僕があの「羞恥心」ブームの大きな波に飲みこまれなかったのは、子どもの頃から父親に言われ続けてきた「常に謙虚であれ」という言葉がいつも頭にあったからだと思います。だから、「ブームは一時的なものだから、絶対に調子に乗っちゃいけない」っていう意識を常に持っていました。

 でも、一方で「きっとうまくいくはずだ」という根拠のない自信もどこかにあって。それを僕に与えてくれたのも、間違いなく両親です。

 

 僕は子どもの頃から両親に「お前はパパとママの子どもだから大丈夫だよ」と何度も言われてきたので、これまでの人生、いつも根拠のない自信をもちながら生きてきました。今でもその言葉に「僕は大丈夫なんだ!」という自信と勇気をもらい続けています。何か悲しいことがあったり、批判されて落ち込んだりしている時なんかは、とくに。なので、僕も自分の子ども達に「お前達はパパとママの子どもだから大丈夫」といつも言うようにしています。

――根拠のない自信というのは、ひとつ間違えれば、人によってはかなり「ウザい人」になるイメージもありますが?

つるの:確かに(笑)。でも、根拠のない自信をもつこと自体はすごく大事だと思います。ただし、根拠のない自信を丸出しにするのではなく、その裏にはやっぱり「謙虚さ」がないといけないかなと。謙虚さと根拠のない自信がしっかりバランスをとれていないと、それこそ単なるワガママな人やウザい人になってしまうような気がします。

 また、別にいつも自信満々でいる必要もなくて、時には「ダメかもしれない」と不安になるのも大事だと思います。実際、僕もいろいろと不安になることもあれば、失敗してめちゃくちゃ落ち込むこともあるので。僕にとって、両親の言葉からもらった根拠のない自信は、そんな状況から自分を立ち直らせてくれる原動力だと思っています。

 

■心配事があれば、まず母ちゃんに相談

――自他ともに認める「超ポジティブ人間」のつるのさんでも、不安になることってあるんですか?

つるの:けっこうありますよ(笑)。今回の本にしても、いろいろとデリケートな話題を扱っているので、ものすごく不安でした。だから、本ができた時にはまず母ちゃんに読んでもらって。そして、母ちゃんから「よかったよ」と言ってもらえてはじめて安心できました。

 僕の場合、仕事でも、子育てでも、何をするにしても、両親に対する尊敬と信頼が基本にあります。だから、今でも何か心配事があればまず母ちゃんに相談しますし、この本ができて最初に読んでもらったのも母ちゃんです。父ちゃんはすでに他界しましたが、僕は今でもずっとその背中を追い続けています。

 とにかく、母ちゃんに褒めてもらえると、ものすごく嬉しいんです。それは昔も今もまったく変わらない。反対に怒られることがあると、ものすごくヘコみます。でも、同時に「このままじゃいかん!」と気が引き締まります。きっとそこには絶対的な信頼があるんでしょうね。