ご存知、お笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武氏。実は名門・帝京高校サッカー部出身だったのだ。新刊『木梨憲武って!?』でつづられた秘話。監督にかました「ハッタリ」がその後の人生でも生きた?

■ハッタリ―根拠なき自信―

 帝京高校サッカー部は、当時100人超えの大所帯。レギュラーは11人、(全国高校サッカー)選手権とかデカイ大会の登録選手は18人という狭き門。

 その中でどう生き残るか。「やべ〜、中盤すげー人数いるしやめとこう」とか「サイドバック流行ってねえから、そっちなら出れるかもしんねえ」とか。何とか18人に選ばれようと、いろいろな作戦を練ってたよね。

 監督に「誰かサイドバックできるヤツ?」って言われたら「ハイ!」って速攻、手を上げて。

 

 サイドなんて今までやったことないのに(笑)。

 だって仕方ないじゃん、同級生には全日本(サッカー日本代表)にも入った名取篤に、三菱(現在の浦和レッズ)に入った川添孝一、競輪選手になった小門洋一とか超高校級の選手がいっぱいいたんだから。

「左蹴れるか?」って言われたら、蹴れもしないのに「ハイ!」。いざ、蹴る段階になったら、あらゆる小芝居をこいて(笑)。少しでも上手そうに見せて。「なんだ、左蹴れねえじゃねえか、バカ野郎!」なんて怒られたら「いやいやいや! ちょっと待ってください」。「今日はアレですけど、明日明後日くらいには蹴れますから!」なーんて。

 テレビの世界に入っても、できないのに「できます!」。「明日はできます」ってのは一緒(笑)。サッカー部時代の、できなくても「どうにかする」精神は、その後の人生でも大いに役に立った…気がしないでもない(笑)。

 要は、ハッタリ。でも、これって大事よ? どんな仕事でも多少のハッタリをかましつつ、最後に結果が出ればいいんだから。そこで黙ってるか。できないのに自信満々で「ハイ!」って手を上げるかで、きっと何かが変わる。

 ハッタリだけで終わって、「すみませーん」。土下座。「明日はできるさ」と… 続く!!

 やらないよりやってみる。グイグイと。

『木梨憲武って!?』より構成〉