|神社で体感する神々しい清凉さ

琵琶湖に向かってかわらけ投げができる都久夫須麻神社

 

 夏だ、神社へ行こう。
 海の間違いではない。夏だからこそ、神社へお参りするのだ。

 神社では6月末日に半年の間に世間にたまった罪穢(けが)れを祓う大祓(おおはらえ、夏越しの祓とも)が行われる。これによって境内は清々しさが増し、御祭神は神威を高められる。この機会にお参りしない手はない。

 夏休みを利用して伊勢神宮や出雲大社、春日大社といった有名な古社をめぐるのもいいが、少し個性的な旅がお望みであれば次のような神社をお参りするのはどうだろうか?

①若狭彦神社・若狭姫神社

 かつて日本は60余りの「国」に区分されていて、それぞれの国で一番の権威が認められた神社を一宮といった。一宮にはぜひ参拝してほしい神社が多いのだが、ここでは若狭国(福井県)の若狭彦神社・若狭姫神社を紹介したい。

神の息吹が感じられるような緑深い若狭姫神社の境内

 夫婦の神様を祀るこの2つの神社は一体の関係にあり、2社ともに一宮となっている。最大の特徴は老杉の森に包まれた境内の神々しさだ。JR小浜線の東小浜駅からさほど離れておらず、参道もさして長いわけでもないのに、境内に一歩足を踏み込むと神々の時代に戻ったかのような錯覚を覚える。


 

竹生島に鎮座する都久夫須麻神社(島の右側)

 湖上に浮かぶ聖地を訪れるのも、夏らしい参詣といえよう。

②都久夫須麻神社

 琵琶湖北部に浮かぶ竹生島は西国三十三所霊場第三十番札所の宝厳寺があることで知られているが、平安時代以前から女神の島として信仰されてきた。また、嚴島神社・江島神社(江ノ島)と並ぶ日本三大弁財天の霊地でもある。都久夫須麻神社(竹生島神社)本殿は豊臣秀吉が伏見桃山城の建物を寄進したもので国宝に指定されている。

桃山建築の傑作といわれる国宝の都久須麻神社本殿


 参詣の際には竜神拝所からの「かわらけ(土器)投げ」(※かわらけが鳥居をくぐると願いがかなうといわれている)をお忘れなく。

③大洗磯前神社

神磯に立つ大洗磯前神社の鳥居


 「夏はやはり海」という人には大洗磯前神社がおすすめだ。神磯に立つ鳥居は磯ならではの迫力がある。境内は神気が満ちているせいか、猛暑の日でも涼やかだ。

■Access
 『若狭姫神社』  
  ・小浜線東小浜駅から徒歩8分
  ・若狭彦神社はそこから徒歩15分
 『都久夫須麻神社』
  ・長浜港、彦根港、今津港より船30〜40分
 『大洗磯前神社』
  ・鹿島臨海鉄道大洗駅よりバス、大洗神社前下車すぐ
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