日本全国に数多ある名字に高校生の時から興味を持ち、研究を始めた高信幸男さん。自身が全国を行脚し出会ってきた珍名とそれにまつわるエピソードを紹介する。

■山にちなんだ名字は?

 8月11日は、「山の日」である。平成26年に制定され、平成28年に祝日法により祝日となった最も新しい祝日である。「山の日」の趣旨は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」とある。今年も、全国各地で多くの人達が夏登山を楽しんでいることだろう。

 
 

 ところで、名字の中には山に関するものも多い。山(やま)をはじめ、麓(ふもと)・尾根(おね)・頂(いただき)・峠(とうげ)・峰(みね)・峯(みね)・嶺(みね)等の名字がある。また、山を起点に、山下(やました)や山脇(やまわき)・山添(やまぞい)・山道(やまみち)等もある。さらに、山そのものの名前を名字にした大雪(おおゆき)・函館(はこだて)・岩木(いわき)・鳥海(ちょうかい)・筑波(つくば)・赤城(あかぎ)・榛名(はるな)・白根(しらね)・天城(あまぎ)・御嶽(みたけ)・比叡(ひえい)・大峰(おおみね)・石鎚(いしづち)・霧島(きりしま)・九重(ここのえ)等、全国を代表する名だたる山の名字がある。中には、岩手山(いわてやま)・月山(つきやま)・富士山(ふじやま)・高尾山(たかおやま)・伊吹山(いぶきやま)・三輪山(みわやま)・吉野山(よしのやま)・高野山(たかのやま)・阿蘇山(あそやま)等の名字も存在している。

 近年は登山ブームであり、これらの人達が実際に自分の名前と同名の山を登るとしたならどのように感じるのだろうか。他にも、登山(とやま)さんという方もいるので、富士山さんと登山さんが一緒に富士山の頂上に立つ姿を見てみたいものである。