足元をビシッと決めれば、それだけでコーディネイトにもハクがつくというもの。一世を風靡し、今もなおその威厳を保ち続ける名作ならなおさらで、その堂々たる佇まいはきっと我々の強い味方になるだろう。ここでは、大人の男ならば持っておくべき名ブランドの“顔”たちを厳選。その魅力を余すことなくお伝えしよう。

 

〈パラブーツ〉のシャンボード

革靴と登山靴の斬新な融合で
他にはない“堅牢美”を実現
150以上の工程をふまえ製作されたブランドの定番は、ほとんどを熟練の職人たちが手作業で行なう。自社製ソールは世界でも屈指。

登山靴のノウハウが活きたフランス発の価値ある街靴

 創始者であるレミー・リシャール・ボンヴェールは、1908年、フランス東部の町イゾーでリシャール・ボンヴェール社という小さな靴工場を開く。そこはアルピニストが集まる町としても知られ、山岳に携わる人たちのために彼は靴を作り続けたのだ。その史実からも分かるように、今ではタウンユースとしても活躍するパラブーツのルーツはすべからく登山靴なのである。

 その後、瞬く間に登山靴のリーディングカンパニーとして名を馳せた同社は、タウンユースのシューズ製作に着手する。ブラジルのバラ港から出荷される上質な天然ラテックスを使い、独自のラバーソールの開発に乗り出したのだ。そして誕生した数々の名品の中でも、とりわけ定番として知られるのがこのシャンボードだろう。見た目はオンスタイルにもなじむ面持ちながら、技術的にもハードルの高い登山靴向けのノルウェイジャン製法を導入。しかも、山岳救助隊の靴用に開発されたラストを使っているためストレスなく履けるのだ。また、濡れたタイルでも滑りにくくクッション性の高いソールをしっかり兼備するなど履きやすさへの執着は驚くほどに高い。