■門は簡素、中は異空間

写真を拡大 図3『東京名勝独案内』(明治23年)

 図3は、明治期の吉原の大門である。

 江戸時代の大門にくらべると格段に開放的になっている。しかし、簡素なのは変わらない。

 この簡素さは、意外性の効果を狙っているのではなかろうか。

 つまり、何の変哲のもない門をくぐってなかにはいった突端、異空間が出現するという……

 そういう観点からすると、現在の有名なテーマパークと同じであろう。いや、吉原はとっくにそれを実現していたのである。