■写真が自己肯定感を高める

 

 自分の子供にどうやったら「自己肯定感」をたっぷり与えてあげられるだろう?そう悩む親は多い。教育評論家の親野智可等氏が提唱するのは、写真を貼ってほめる、その名も「ほめ写」だ。親野氏が教師をしていたとき、明るく積極的な子供の家庭を訪ねると、写真が沢山貼ってあった。そこから気づきを得たという。

「今から35年前。私が教師になって、最初に受け持った子でした。とにかく明るく、ポジティブで、いい子。彼女の家庭訪問に行った時、玄関に写真がたくさん貼ってあるのに気づきました。親子3人の写真と、あと1番多かったのがお父さんとその子が仲良く遊んでいる写真。理由をお母さんに聞いたら、お父さんは遠洋航海の船員で、普段あまり会えないそうなんです。その分一緒にいるときは、ずっとべったり。その時の写真を撮って、貼っていたんです。

 その子はその写真を家を出るときに見て、外から帰ってくるときに見て、と。そのたびに、“家族から愛されている”という無言のメッセージを受け取るんだなと思いました」

 他にも多くの家庭を訪問する中で、写真の持つ力に気付かされていった親野氏。その写真と、自己肯定感を高めるのに欠かせない「ほめる」という行為を組み合わせたのが「ほめ写」というワケだ。

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