■消費税の歴史を振り返る

 原因をさぐるためにも、まずは消費税の歴史を、年代をさかのぼる形で振り返ってみましょう。カッコ内は内閣名です。

 2019  税率10%に引き上げ予定(安倍)
 2014  8%への引き上げ実施(安倍)
 2012  8%、および10%への引き上げ決定(野田)
 1997  5%への引き上げ実施(橋本)
 1994  5%への引き上げ決定(村山)
 1989  3%で導入(竹下)
 1988  3%で導入決定(竹下)

 ただし1988年が、すべての始まりではありません。その前に、こんな歴史があるのです。

 1987  大型間接税「売上税」(5%)の導入計画が挫折(中曽根)
 1979  「一般消費税」(5%)の導入が打ち出されたものの、
       総選挙で勝利が得られず挫折(大平)

 消費税導入を実現させた竹下総理は、中曽根・大平の両総理のもとで大蔵大臣(現在の財務大臣)を務めました。その意味でも消費税の始まりは、1979年と見なすのが適切です。

 しかし本当の始まりは、さらに4年前の1975年。当時の日本は、1973年に生じた第一次石油危機によって、1950年代後半から続いていた「高度成長」が終わり、戦後の繁栄もこれまでかと、衰退と没落の予感に怯えていました。

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