連休や、長期休暇。ほんとうなら、仕事から離れて体を休められているはずなのに…。じつは自律神経にとってはピンチなんです。自律神経伝授の第一人者・小林弘幸さんの著作『自律神経が整えば休まなくても絶好調』より、季節ごとの注意点を紹介します。

■なまじ長く休むと自律神経が乱れる

 会社勤めをしているビジネスパーソンなら、たいていカレンダー通りに休日をとっているはずです。そこには、いくつかの連休もあります。暮れから新年にかけての「お正月休み」。4月末からの「ゴールデンウイーク」。お盆やその前後の「夏休み」。まだ歴史の浅い9月の「シルバーウイーク」。 

 どれも4日から1週間くらいは連続して休日となります。海外旅行などにも行けるとても楽しい時期のはずですが、こうした休みが明けたときに、都心を中心に人身事故が増えます。会社に行く途中の駅で電車に飛び込むという、痛ましい事故が増えるのです。なまじ長く休んだために、自律神経がひどく乱れて、サザエさん症候群がより深刻な状態になってしまうと考えられます。こうした連休に、いい休息をとってエネルギーチャージするには、季節と自律神経の関係を知っておく必要があります。お正月休みがある冬の時期は、交感神経が優位で血管が収縮しがち。そのため、血圧が上がりやすく脳や心臓の血管障害による死者が増えます。 

 できるだけ、リラックスできる予定を入れ、副交感神経を刺激してあげましょう。逆にひどく興奮するような遊びは向きません。

 また、インフルエンザやノロウイルスなどに感染しやすい時期でもあるので、健康管理に注意が必要です。

 春は精神的に乱れやすい時期。昔の人は「木の芽時は気の病に気をつけろ」と言いました。木の芽時とは、さまざまな木々が芽を出す2月の立春頃から5月頃までを指します。

 暖かくなってくるこの季節は副交感神経が上がってきますが、それが高まりすぎると鬱状態に陥ります。いわゆる「5月病」はその典型です。

 

 夏休みの時期は自律神経全体の働きが悪くなります。7月の半ばくらいまで続く梅雨の期間は副交感神経が高くなって、気持ちが落ち込みがちになり仕事もはかどりません。

 やっと強い日差しが出て夏らしくなったら、室外の暑さとクーラーの冷気で体温調節が難しくなり、自律神経が乱れます。

 この時期は、体温調節とまめな水分補給を心がけることが必須です。

 過ごしやすい秋になると、交感神経が高まって活動的になります。シルバーウイークはいろいろ積極的に予定を入れたくなるはずです。

 ただし、秋の長雨や台風も増えます。そういうときには副交感神経が高まり、気分が沈みがちになります。また、夏の疲れが残っていることも忘れないでください。無理をすれば自律神経が大きく乱れますので、体の声に耳を傾けながら過ごしましょう。

 いずれにしても、長期の休みになればなるほど、リズムが狂いやすくなります。いったん狂ったリズムを元に戻すのは大変ですから、上手なバランス配分が必要です。

「ほどほどに動く」を心がけて長期休暇を楽しんでください。

うまくコントロールしないと、休み明けは大変なことに…

『自律神経が整えば休まなくても絶好調』をもとに構成〉