仮想通貨やNFT、暗号資産業界は「分散型台帳技術」無しで語れません。
そもそも分散型台帳技術がなければ、ここまで暗号資産に火が付かなかったでしょうし、最も重要な基盤と言っても過言ではないでしょう。
分散型台帳技術とは一言で言うと、
です。
(取引履歴を記した台帳をみんなで分散して所有するから、「分散型台帳」と言われています。)
と言われても初心者の方からすると全く意味不明だと思います。
この記事では、より分散型台帳を深く理解していただくために図を使ってわかりやすく徹底解説していきます。
図解|分散型台帳の仕組みを初心者向けに徹底解説
再度、分散型台帳技術とは一言で言うと、
です。
上記の図のようにネットワーク上で「全く同じ取引履歴」を「全員で共有・管理」できる仕組み/技術になります。

それってそんなにすごいの?パソコンのクラウドを使えば、チームで資料やデータを共有できるよね?
その通り。
ネットワークに繋がるデバイス(パソコンやスマホ、タブレットなど)さえ持っていれば、特定のデータをかんたんに複数名に共有したり、管理するクラウドサービスは存在します。
この分散型台帳技術とは、この技術を組み入れたサービスを利用する全てのユーザーの全ての取引データを全員が共有し、管理する仕組みなのです。
極端な例ですが、
つまり、誰がいつ誰にいくら送金し、いくら振込があったなど、全ての利用者のデータが公開されます。
さらにそのデータを全員が共有するので、いつでも全ての取引履歴を確認できるのです。
(※実際に分散型台帳へ記録される際は、【実名】は記録されません。)
分散型台帳と従来の管理システムの違い
分散型台帳技術をよりわかりやすくするために、従来(と言っても現行モデルですが)の管理システムと比較してみましょう。
従来の管理モデルは、あなたが良く知るように「サービス」を提供する企業や団体が必ず中央で管理しています。
例えば、銀行業務として、利用者それぞれの預金管理を行い、個人の全ての取引データを保有しています。
「我々(銀行)は、みなさんの取引履歴の管理業務は行わないので、利用者様同士で管理してください。」とは絶対にならないのです。
またスマホゲームの会社も、アプリを作って「全ユーザーのアイテム購入履歴のデータ記載はみんなに任せるよ!」と言って、ユーザーに管理を任せたりしません。
どんなサービスも必ず運営団体/開発者などが徹底管理しています。
それを分散型台帳技術は、撤廃し、管理者がいる独裁支配下ではなく、「ユーザー同士で全てを管理、共有しよう。」となったのです。
なぜ管理者が存在する従来のモデルから、管理者が存在しない分散型台帳モデルが生まれ、注目されているのか…それは主に
分散型台帳技術の2つのメリット
分散型台帳技術には、従来の管理モデルにはない2つの大きなメリットがあります。
それが、
信頼性:1人のデータが壊れても、他の利用者のデータがあれば問題ない
です。
メリット①透明性:全てのデータを利用者で公開・共有・管理
まず1つ目に、「透明性」が挙げられます。
従来の管理モデルの場合、管理者が居て利用ユーザーの全てのデータを保持しており、ユーザー同士の共有はありません。
仮に管理者がデータを改ざんしていたとしても、ユーザーはそれに気づかない状態になります。
この時点で、従来の管理モデルには、欠点があるのです。
一方、分散型台帳では、「全ての利用ユーザーの取引履歴をネットワーク上で公開されており、そのデータをユーザーそれぞれが所有している状態」です。
つまり、一人が改ざんした場合、他の利用者とのデータの相違がすぐに発見されるため、一瞬で不正を検知できるのです。
仮にハッキング集団がいる場合、データの51%以上を改ざんしない限り、書き換えられないので、現実的に無理なのです。
メリット②信頼性:1人のデータが壊れても他の利用者のデータを保持
2つ目が、「信頼性」
分散型台帳では、全ユーザーの全データを全員で共有するので、1人のデータが壊れても問題ありません。
なぜならば、全く同じデータを他の利用者が保持しているからです。
これが唯一の管理者によって統制されている場合、管理者が保持しているデータがハッキングされれば、一瞬でTHE ENDになります。
この透明性と信頼性によって、分散型台帳は成り立っているのです。
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