株式投資を違って、24時間取引できるうえに、選ぶ銘柄も少なく初心者でも始めやすいFX。
始めてみたいけど何から始めたら良いのかわからない、という方も多いですよね。
今回の記事で、「FXを始めてみたいけど、どうしたらいいのか分からない」という初心者の方へ、FXを始めるなら絶対にやっておくべき項目を5つと、反対に絶対にやってはいけない3つの行為を解説します。
この記事を読めば、効率的にFX取引ができるようになりますよ!
そもそもFXとは?
はじめに、FXについて説明します。
FXは「外国為替証拠金取引」とも呼ばれ、その名の通り、証拠金をFX業者に預けて、外国の為替(ドルやユーロ)を売買することで利益を出します。
現在が1ドル100円だとします。
「1ドルは101円になるはず」と思えば100円でドルを買って、101円で売れば差額が利益です。
逆に1ドルが101円の時に「1ドルが100円になりそうだ」と思えば、売りの注文を出しておきます。101円で売ったものを100円で決済する事でその差額が利益です。
外貨預金などでは円安になった時にしか利益は得られませんが、FXなら相場が上がった時も下がった時も利益が出せるのです。
初心者が最初にやるべき5つのポイント
FXを始める初心者が、最初にやっておくべきポイントを解説します。
1・FXの基礎知識をつける2・目標額を決める
3・投資通貨やスタイルを決める
4・デモトレードで操作に慣れておく
5・取引ノートを付ける
むやみやたらに始めても損失になるだけなので、事前準備をしっかりすことをおすすめします。
1・FXの基礎知識をつける
まず、何はなくともFXの基礎知識だけは最低限つけておきましょう。
とはいえ、高額なFXセミナーに参加する必要はありません。
ブックオフなどでFXの入門書を買って、目を通しましょう。
ここでの注意点ですが、FXの本を読んだ時、初心者は
「絶対勝てる方法が知りたい!」
「常勝のテクニックを教えて!」
と小手先のテクニックに向かいがちです。
当たり前なのですが
FXの取引に絶対に勝てる方法はありません。
そのため、本を読む時はテクニックというよりも
「どのように資産を管理したらいいのか」
「メンタルをどのように保ったらいいのか」
といった自分自身の土台の部分を固めるようにしましょう。
テクニックは、それから。実践で学んでいくように心がけましょう。
2・目標を決める
いくらの資金で始めて、いつまでにいくらにする。と決めておきましょう。
というのも、こうした目標がないといざ取引を始めても「何をどうするんだっけ?」という事になってしまうから。
ですが「10万円を100万円にする」などと大きすぎる目標は身の破滅を招きますのでご注意を。
一般的には年利10%の利益を目標にしましょうと言われています。
資金が10万円であれば、1万円。100万円であれば、10万円です。
3・投資通貨やスタイルを決めておく
FXの取引には大まかに4つのスタイルがあります。
1・スキャルピング
「数分~数秒」という短い時間に何度も売買をくり返すスタイルです。
リスクが限定的な反面、相場の流れを読むことが難しく、ギャンブル的になりがちなので初心者にはおすすめできません。
わずかな値幅で売買をするため、それなりに大きな資金が必要になります。また、常に相場を見ている必要があるので専業のFXトレーダーなどでなければ難しいスタイルです。
2・デイトレード
「その日のうち」に決済して翌日まで取引を持ち越さないスタイルです。
寝ている間に相場が急変して含み損を抱えてしまうというリスクを避けられる反面、短いトレンドを追わなければならないので見極めが難しいと言えます。
3・スイングトレード
「数日から数週間」の期間で取引を保有するのがスイングトレード。
スキャルピングやデイトレードのように相場に張り付いている必要がないので会社員の方に合うスタイルです。
デイトレードよりも長い時間軸での投資になるので、チャートの分析だけでなく世界の政治経済、社会動向などを売買の材料にします。
4・中、長期トレード
「数週間~数カ月」で取引を保有するスタイルです。
売買することによる利益だけでなく、スワップポイントによる利益も狙えます。
外貨預金と違って、FXのスワップポイントは毎日発生するので外貨預金の代わりに利用している人たちがいるくらいです。
また通貨を決めておく事も大切です。
初心者であれば、なじみ深いドル円でのトレードがおすすめです。
理由はボラティリティが少ないから。
ボラティリティとは通貨の変動幅のこと。
ボラティリティの高い通貨ほど、変動が大きいため大きな利益が狙える反面、損失額も大きくなります。
4・デモトレードをして操作になれる
FX業者やアプリなどでデモトレードができます。
デモトレードによって、FXがどんなものなのかを体験できます。
操作や相場に慣れておきましょう。
ただし、デモトレードでは勝てたのに実際は負け続きという方が大半なのも現実です。
デモトレードをする時に大切な点を5つ挙げておきます。
1・取引画面の機能や意味を理解しておく
2・注文方法は全て使う
3・トレードスタイルも全て試してみる
4・損切りや利食いを体験しよう
5・さまざまな通貨を試してみる
ただ何となくデモトレードをしても、意味がありません。
取引画面の見方に慣れたら、さまざまな通貨でいろいろな注文を出してみましょう。
こうしておけば、実際の取引でも誤発注を防ぐことができます。
注文方法やトレーダースタイル、通貨を試して「何が自分に合っているか」をわかるようにしたいですね。
5・取引ノートを付けて検証する
デモトレードでも必ずやってほしいのが、取引ノートをつけて検証をすることです。
取引の内容をノートに記しておきましょう。
- トレードの日時
- 取引した通貨
- いくらで注文し、いくらで決済したか
- 相場の状況
- チャートの形
- なぜその注文をだしたのか根拠
- 反省点
こうした事を記録する事で、なぜ利益が出せたのか、なぜ損失になってしまったのかという事がわかりやすくなります。
FXに絶対に勝つ方法はありませんし、「何となく売り買いして大きな利益になる」という事もありません。
自分なりに、検証して勉強しなければ相場を読めるようにはならないのです。
取引ノートは一見すると地味ですし、利益に直結するものではありません。
ですがこうした地道な努力を重ねて勉強を続けることが、FXで利益を出す一番の近道なのです。
それダメ!初心者がやりがちなNG行為3つ
今度は逆に、初心者の方がやりがちだけど、やってはいけないポイントをチェックしていきましょう。
1・高いレバレッジをかけて取引する
レバレッジを大きくかければ、それだけ大きく利益を上げる事ができますが、莫大な損失につながる事もあります。
例えば4万円の資金であっても25倍のレバレッジにすると100万円の取引ができます。
100万円儲かるかもしれませんが、100万円損する可能性もあるわけです。
また強制ロスカットのリスクも大きくなります。強制ロスカットとは、評価損が一定以上になった時、全ての取引が決済されてしまうこと。証拠金の維持率を下回らないように注意してくださいね。
初心者のうちは高いレバレッジは絶対にやめましょう。
一般的には2倍からスタートし、慣れてきたら少しずつ上げていく。それでも5~10倍の範囲での取引を目安にしましょう。
2・損切りする勇気を持てない
投資の格言の中に「しまったは手仕舞い」というものがあります。
これは「読みが外れた(しまった!)時は決済してしまえ」という意味のもの。
読みが外れる時は誰にでもあります。損失が少ないうちに、決済して次の取引に備えましょう。
株式投資では一般的なナンピン買いも、FXではおすすめできません。
初心者は為替の反転判断が難しく、ナンピン買いしても相場がずるずると下がって含み損が多くなる可能性の方が高いからです。
3・取引を持つ回数が多い
トレーダーはこれを『ポジポジ病』と呼びます。
とにかく、取引しておかないと、ポジションを持っていないと不安なのです。
ですが、ただの心理的な焦りからポジションを持っても利益になることはありません。
なぜ買うのか、売るのか、相場を読んで根拠を伴って取引できなければあっという間に資金は底をついてしまうでしょう。
利益をだすためには、時には待つことも大切なのです。
上達への一番の近道は自身で経験を積み重ねること
FXを始めてみたい、でも何を始めたらいいのかわからない!という方は、まず5つの事をやりましょう。
1・FXの基礎知識をつける:まずはテクニックよりメンタルなどの土台作りから2・目標額を決める:年利10%を目標にしましょう
3・投資通貨やスタイルを決める:短期~長期まで、さまざまな取引スタイルがあります。
通貨を決められない時は、なじみ深い円ドルでの取引がおすすめ。
4・デモトレードで操作に慣れておく:デモトレードの画面で、画面の見方や発注方法を見ておきましょう。
取引スタイルもいろいろなものを試してみるといいでしょう。
5・取引ノートを付ける:デモトレードの時点から、取引の日時や通貨、売買取引をした判断をなぜしたのかなどをノートに書いて、後で顧みるようにしましょう。
また、初心者が絶対にやってはいけない3つのNG行為もおさらいしておきましょう。
1・高いレバレッジをかけた取引をする:まずは2倍からスタートしましょう。
2・損切りできない:読みが外れて「しまった!」時は手仕舞いです。
3・ポジポジ病を発症:根拠のない取引で利益が出ることはありません。
こうした事に気を付けて、自分で決めたルールを守れば、効率的にFXで利益を出せるようになるでしょう。
FXに儲かるための近道はありません。
自身で経験を積み、取引の記録を振り返って学ぶことが一番の上達への近道です。